調査で判明、患者は医療現場でAIがいつ・どのように使われているかを知りたいと考えている

最近実施された調査により、患者は医師のオフィスをはじめとする医療提供者によるAIツールの利用に懸念を抱いていることが明らかになりました。大多数の患者が、医療提供者が自分の医療に関連してAIツールを使用している場合はその旨を知らされるべきだと考えています。また同調査からは、半数を超える患者が、自分の医療にAIが現在使われているかどうかを把握していないことも示されています。

この調査は、Pew Research Centerが2026年6月下旬に米国の成人約5,000人を対象に実施したものです。調査の結果、72%の患者が、医療提供者がAIツールを医療に関連して使用しているかどうかを開示することは「非常に重要」または「極めて重要」だと考えており、16%の回答者は「ある程度重要」だと考えていることが分かりました。AI利用について知らされることをそれほど気にしない、あるいは全く気にしないと答えた回答者はわずか7%にとどまりました。

懸念の度合いはAIの用途によって異なり、最も懸念が強かったのは、AIが診断上の判断を行うこと(81%)、医療画像を分析すること(81%)、医療検査結果を説明すること(80%)、診察中にメモを取ること(72%)でした。 半数を超える患者が、処方箋の再発行(64%)や診察予約のスケジュール調整(56%)といった、裏側で行われる事務的なサービスについても知らされるべきだと考えていますが、後者については「開示は不要だと思う」と答えた患者の割合が33%と最も高くなっています。いずれの質問項目でも、9%または10%の患者が「知らされるべきかどうか分からない」と回答しており、これはAI利用に伴うリスクを認識していない可能性を示唆しています。

大多数の患者がAIの医療利用について知らされるべきだと考えている一方で、調査対象となった患者のほぼ半数(46%)が、自分のかかりつけ医のオフィスやその他の医療提供者がAIソリューションを利用しているかどうかを把握していないと回答しました。実際に医師からAIが自分の医療に使われていると告げられたことがあると答えた患者はわずか16%にとどまりました。医療分野におけるAIの導入はかなり進んでおり、ONC(国家医療IT調整官室)のデータによれば、AIツールを利用している病院の割合は2023年の66%から2024年には71%に増加しています。AI導入率がこれほど高いにもかかわらず、回答者の33%は自分の医療提供者はAIツールを利用していないと考えており、これは透明性の欠如を示すものといえます。

患者はAIの医療利用について知らされ、その利用方法に発言権を持ちたいと望んでいる一方で、多くの米国人は自分たちがAIの利用方法をコントロールできているとは考えていません。調査によれば、回答者の半数を超える53%が、医療におけるAI利用について「発言権がない」または「あまり発言権がない」と考えており、16%は「ある程度の発言権がある」と考えています。回答者の63%は、AIの利用方法についてもっと発言権を持ちたいと答えており、現在の発言権の程度に満足していると答えた回答者はわずか21%でした。

AIの導入が進む中、医療提供者にとっては、AIツールがどのように使われているかを患者に説明し、信頼関係を維持するために患者の同意を得ることが重要になります。また、文字起こしツールやチャットボットを含むこれらのツールが目的に適い、正確な結果を生成できているかを継続的に評価することも重要です。

翻訳元: https://www.hipaajournal.com/survey-patient-ai-use-healthcare/

本記事は hipaajournal.com の記事を翻訳・要約したものです。