AIアシスタントのサブスクリプションを販売する偽サイトにご注意を

Googleの正規のサインインプロセスを悪用する100以上のウェブサイトが、信頼できるAIサービスをお得に利用できると思い込んだ顧客をだましています。

AI文字起こしツールや画像生成ツール、その他のデジタルアシスタントの偽サブスクリプションを提供するウェブサイトが、企業データを危険にさらす可能性があると、Malwarebytesの研究者が指摘しています。

これらのサイトは、GPT-6 AstraDaVinci ResolvePixAIOpenCutなど評判の高いAI製品になりすましているほか、すでに存在しないサービス(2023年にサービスを終了したチャットサービスOmegleなど)や、あまり評判の良くないサービスを装うケースもあります。

これら偽サイトはいずれも洗練されたつくりで、Googleの本物の認証機能を組み込み、訪問者に「Googleでサインイン」を促すことで信頼性を高めています。その先には、月額10ドルから、年間アクセス権として最大2,000ドルまで、あらゆる金額を利用者のクレジットカードに請求する仕組みが待ち受けています。

「今回調査したサイトでは、偽のパスワード入力フォームやマルウェアのダウンロードを強要する手口は見られませんでした」と、Malwarebytesの研究者はこの発見について解説したブログ記事で述べています。ただし、一部のサイトでは、宣伝されているサービスを利用可能にする前提として、書類や録音データなどのファイルのアップロードをユーザーに求めていたといいます。

企業にとって危険なのは、こうしたサービスの利用希望者が「部門の予算でお得な契約ができる」と思い込み、IT部門を購入プロセスに関与させたがらないケースです。シャドーITは、対象となる製品が正規のものであっても十分に厄介な問題ですが、こうした偽サイトの場合、収集されたデータが最終的にどこへ渡るのか知る術がありません。

Malwarebytesの研究者は、確認した偽サブスクリプションサイトはすべて同一の人物、あるいは同一グループによって運営されている可能性が高いとみています。というのも、これらのサイトはすべて同じウェブサイト作成キットを使って構築されており、基盤となるファイルが同一である上、開発者の連絡先メールアドレスも互いに近しい関係にあることがわかったためです。

このウェブサイト作成キットは、アカウント管理や請求処理、ファイルストレージなどの管理機能を備えた正規の商用サービスであると、Malwarebytesは説明しています。制作元は「1時間でウェブサイトを立ち上げられる」とうたっており、一度購入すれば追加のテンプレートは1つあたりわずか2ドル程度で入手できるとしています。

これらの偽サイトは、偽のパスワード入力フォームではなく、本物のGoogleサインインページを使用しています。訪問者はGoogleの公式サイト上で認証情報を入力し、アプリケーション側は氏名やメールアドレス、プロフィール写真といった基本情報のリクエストを行う仕組みです。Malwarebytesによれば、今回調査したサイトはGmailやGoogleドライブへのアクセス権限までは要求していなかったとのことです。

Malwarebytesの指摘によれば、Googleの同意画面には通常、アクセスを要求しているアプリケーションの情報と開発者の詳細情報が表示されます。しかし偽サイトの場合、この画面には、宣伝されている有名なAIサービスに紐づくアドレスではなく、開発者の連絡先として無料のウェブメールアドレスが表示されていました。あまり知られていないAIブランドを名乗るケースでは、サブスクリプションを販売している事業者について、第三者が独自に検証できる情報がほとんど提供されていない点も、研究者らは指摘しています。

見た目の洗練さだけで判断しない

Malwarebytesは、あるAIサービスが正規のものかどうかを判断する際、サイトのデザインや見慣れた認証手段の有無だけで判断しないようユーザーに呼びかけています。具体的には、サービスの運営者が誰であるかを確認すること、検証可能な企業情報を探すこと、そしてGoogle認証時に表示される開発者の詳細情報を確認することなどが挙げられます。

また、運営元を独自に検証できないような見慣れないAIサービスに対して、機密性の高い書類や録音データなどのデータをアップロードしないよう警告しています。

Google経由で連携しているサービスについては、Googleアカウントの連携状況を確認し、もはや信頼できない、あるいは覚えのないサービスとの連携を解除することで、今後の不正アクセスを防ぐことができます。

Shwetaは2017年から企業向けテクノロジーについて執筆しており、最近ではCSO onlineでサイバーセキュリティを担当しています。ランサムウェアからゼロトラストアーキテクチャまで、複雑なトピックを専門家にも一般読者にもわかりやすく解説しています。Asian College of Journalismでジャーナリズムの大学院ディプロマを取得しており、サイバー脅威の解読に追われていないときは、フィクションを読んだり、映画を観たり、新しいレシピに挑戦したりすることを楽しんでいます。

翻訳元: https://www.csoonline.com/article/4224923/beware-these-fake-websites-selling-subscriptions-to-ai-assistants-2.html

本記事は csoonline.com の記事を翻訳・要約したものです。