- 消費者がAI主導の購買行動へ移行するなか、企業はAIの動向を追跡している
- ソーシャルメディアも消費者トレンドを監視する主要な対象
- WalmartやeBayなど従来型の小売サイトは順位を落とした
AIプラットフォームは、他のサイトから情報を収集(スクレイピング)する存在として知られています。しかし、AIサイト自体が標的になるという話は珍しいものです。Decodoの最新調査で、ChatGPTとPerplexityがともに上位5位に入っていたことが明らかになりました。
Decodoは、この結果が、組織がウェブに求めるものの根本的な変化を示していると主張しています。同社のCEOであるVaidotas Juknys氏は「2年前、企業は人々が何を検索しているかを知るためにウェブをスクレイピングしていました」と説明します。
「いまは、人々がAIから何を伝えられているかを知るために、AIプラットフォームをスクレイピングしています。データ収集の用途が変わりつつあります」
ChatGPTなどのAIプラットフォームもスクレイピングの対象に
Decodoの調査では、AIプラットフォームのほかにも、上位10サイトのうち7サイトが新たにランクインしたことがわかりました。前回から連続でランクインしたのは、TikTok(1位)、Google(2位)、Amazon(8位)の3サイトだけです。
3位のChatGPTは、分析で観測された活動の14%を占めました。背景には、企業が自社製品が競合他社と比べてAIツール上でどう順位づけされるかを確認したり、AIが自社をどう説明しているかを監視したりする動きがあるとみられます。ブランドの言及頻度の測定や、ChatGPTによる引用の記録なども考えられます。
Perplexityはデータの10%を占めて5位でした。最もスクレイピングされたのはTikTokで、全体の2割近く(18%)に達しています。
一方で、2025年の上位10サイトのうち、Walmart、eBay、Airbnbなど複数のサイトがランキングから姿を消しました。Decodoのデータが示しているのは、AIの台頭だけではありません。AIやソーシャルメディアを含め、消費者がどこで、どのように買い物をしているかという、より広範な変化も浮かび上がらせています。
今後についてDecodoは、来年の上位10サイトにGeminiやCopilotが入る可能性があるとみています。さらに大きな変化として、そもそもスクレイピングを始める主体が人間からAIエージェントに置き換わる可能性も予測しています。
Juknys氏は「来年は、エージェントが答えを読むだけでなく、判断まで下しているかもしれません」と付け加えました。