Xbow、AIに4万ドルを投じてGoogle Chromeの防御を突破

発見された攻撃チェーンは修正済みですが、悪用されれば、Chromeを使う10億台のWindowsマシンが乗っ取られるおそれがありました。

GoogleのChromeブラウザに存在する一連の脆弱性を悪用すれば、研究者は世界中の10億台のWindowsマシンを制御できた可能性があります。しかも、この脆弱性の発見に要したAIの計算コストは、わずか4万ドルでした。

Xbow USAの研究者らは、6日間かけてこのエクスプロイトを開発しました。この成果により、Googleから25万ドルのバグ報奨金を獲得しています。これは、2026年の新ルールで支払われた最初の報奨金です。

研究者らがこの作業に選んだのは、OpenAIのGPT-5.6 Solです。セキュリティ専用の実装ではなく、一般に公開されているモデルで何ができるかを示す狙いがありました。同モデルにはChromeのソースコードの検索、アイデアの検証、概念実証(PoC)の構築を任せ、研究者自身は戦略の立案、調査箇所の選定、成果物の確認を担当しました。

研究者らは、複数の脆弱性を連鎖させることに成功しました。まずV8 JavaScriptエンジンを閉じ込めたサンドボックスから脱出し、続いてChromeのOSプロセスサンドボックスからも脱出しています。その結果、悪意あるWebページ内からWindowsアプリを起動できました。

XbowはGoogleに調査結果を報告し、Googleは脆弱性を修正しました。研究者らは、エクスプロイトの開発経緯の詳細をブログで公開しています。

この記事は、もともと Computerworld に掲載されたものです。

翻訳元: https://www.csoonline.com/article/4236599/xbow-spent-40k-on-ai-and-cracked-google-chrome-wide-open-2.html

本記事は csoonline.com の記事を翻訳・要約したものです。