Anthropicは、機密データをAIシステムで利用しながら、基盤となるハードウェアで保護し続ける技術を開発してきたOpaque Systemsを買収しました。
Opaqueは先週、この買収を発表し、チームがAnthropicに加わると明らかにしました。買収額などの条件は公表されていません。
Opaqueは10年前、カリフォルニア大学バークレー校のRISELabにおける研究プロジェクトとして始まりました。創業者には、DatabricksとAnyscaleの共同創業者であるIon Stoica氏や、暗号とシステムセキュリティの研究者で現在はGoogle DeepMindに在籍するRaluca Ada Popa氏が名を連ねています。2023年10月にはAaron Fulkerson氏がCEOに就任しました。
同社はコンフィデンシャルコンピューティングの研究成果を、本番環境のAI導入で使われる技術へと発展させました。やがて、その取り組みはデータやモデルの保護にとどまらず、広がっていきました。
Opaqueは次のように説明しています。「AIが進化するにつれ、私たちが解決しようとする課題も変わってきました。データとモデルを保護するだけでは、もはや十分ではありません。AIシステムやエージェントがどのように動作したのかを、組織が独立して検証する手段も必要になったのです」
同社はさらに、こう述べています。「そこで私たちは、取り組みの対象をConfidential AI(機密AI)からVerifiable AI(検証可能なAI)へと広げました。信頼を前提とするのではなく、何が実行され、どこで実行され、どのポリシーの下で動いたのかを示す暗号学的な証拠を用いるということです」
Opaqueは、AIエージェントやモデルの信頼性とセキュリティに取り組むオープンプロジェクトでも、広くコミュニティと協力してきました。具体的には、Agent Governance Toolkit、TRACE、Confidential MCP、Weight Custody Manifestなどがあります。
Opaqueは今年、評価額3億ドルでシリーズBラウンドの2,400万ドルを調達しました。同社は顧客として、ServiceNowやAccentureとともにAnthropicの名を挙げていました。
Opaqueのウェブサイトには現在、チームは「私たちの取り組みを前に進めるためAnthropicに加わり、Opaque Systemsは事業を終了します」と記されています。
事業終了が既存顧客にどのような影響を与えるのかについて、同社は明らかにしていません。
翻訳元: https://www.securityweek.com/anthropic-acquires-confidential-ai-startup-opaque-systems/