AIセキュリティ人材の採用、レッドチーム・SOCオーケストレーション・ガバナンスに集中

Dive Brief

新たな報告書によると、AIディープフェイクの被害を軽減する職種や、ポスト量子暗号の導入を監督する職種が、今後登場する見通しです。

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Dive Brief:

  • SANS Instituteの新たなデータによると、企業は自社のモデルやエージェント、その他のアプリケーションを守るため、数百人規模のAIセキュリティ専門人材を求めています。
  • セキュリティ教育企業SANSが公開した新しいトラッカーには、AIガバナンスからセキュリティオペレーションセンター(SOC)でのAIオーケストレーションまで、幅広い求人が並んでいます。AIの導入に伴って生まれる課題と機会の広がりを反映した内容です。
  • SANSのトラッカーに関する新しい報告書では、従来のサイバーセキュリティ分野のキャリアからAIセキュリティの専門分野へ移る道筋も示しています。

Dive Insight:

SANSのトラッカーは、2026年9月中旬時点の公開求人を分析したもので、職種ごとの求人数と、提示されている年収の中央値をまとめています。

トラッカーによると、AI・機械学習セキュリティエンジニアの求人は850件超あり、年収の中央値は14万ドルです。SANSは、これらの職種が極めて重要だと指摘しています。AIアプリケーションを狙うサイバー攻撃が増え続けているうえ、AIを利用する従業員の割合も高まっており、会社が認めていない使い方も含まれるためです。AI・MLセキュリティ人材を募集していた企業には、Amazon、Mastercard、PepsiCo、SpaceXなどがあります。

AIレッドチームの専門家を求める求人は100件近くに上りました。プロンプトインジェクションの脆弱性など、AIツールのガードレールを回避できる欠陥の報告が最近増えていることを反映しています。レッドチーム職を募集していた企業には、インターネットインフラ企業のCloudflareや電気自動車メーカーのLucid Motorsなどがあり、年収の中央値は12万4,000ドルでした。AIレッドチーマーの求人は、9月中旬に前週から13%増加しました。

企業は現場のセキュリティ担当者に加え、AIツールの導入と保護を監督できるガバナンスの専門人材も探しています。SANSは、AIガバナンスのリスク・コンプライアンス責任者の求人を約430件確認しました(年収の中央値は14万6,000ドル)。SANSは、多くの企業が従業員によるAIの幅広い利用を把握しているにもかかわらず、モデルへのアクセス制御を含む包括的なAIポリシーを整備していない組織が大半だとするデータを挙げています。コンプライアンス専門人材を募集していた企業には、JPMorgan Chase、防衛関連企業のLeidos、フードサービス企業のAramarkなどがあります。

SANSは報告書で次のように述べています。「大企業のほぼすべてがAIを導入していますが、その大半はAIセキュリティの専任スタッフを置いていません。その結果、個人アカウントを通じてシャドーAIが広がり、ガバナンスの枠組みはまだ整備の途中にあります。一方で攻撃者は、アクセス権を数秒で引き継ぎ、数時間で情報の持ち出しを終えるようになっています」

SANSのトラッカーには、成熟が進みつつある職種として、AIセキュリティスペシャリスト(48件)、AIサプライチェーンセキュリティエンジニア(93件)、AI SOCオーケストレーター(36件)なども挙がっています。このうちAI SOCオーケストレーターは、アラート疲れによるSOCアナリストの燃え尽きが深刻化するなか、特に重要になる可能性があります。

このほか、現時点では実際の採用がほとんど行われていない、今後登場する職種もあります。ポスト量子暗号への移行を担当する専門人材や、AIによるなりすまし(ディープフェイク)対策の専門人材がこれに当たります。

トラッカーはAI以外の職種も対象としています。SANSは、IT・セキュリティコンプライアンスアナリストの求人を450件超確認しており(9月中旬に前週から20%増)、ID・アクセス管理アナリストの求人も180件ありました(51%増)。

翻訳元: https://www.cybersecuritydive.com/news/ai-security-jobs-hiring-sans-tracker/833465/

本記事は cybersecuritydive.com の記事を翻訳・要約したものです。