クラウドホスティング事業者のRailwayは、今週初めに顧客の環境変数を保存するシステムで不審なアクティビティーを検知したとして、ユーザーに緊急の警告を出しました。
同社の調査によると、一部のケースでは、権限のない第三者が復号済みの環境変数を取得した可能性があります。Railwayはすべてのユーザーに対し、シークレットや認証情報を事前にローテーションするよう促しています。
Railwayは「これまでの調査では、権限のない第三者が暗号化された環境変数にアクセスし、その一部については復号された内容を取得した可能性があることがわかっています」と説明しています。
同社はさらに、「環境変数には、APIキーやデータベース、レジストリの認証情報といったシークレットが含まれている場合があります」と注意を呼びかけています。
Railwayは、開発者がアプリケーションやAPI、データベース、各種バックエンドサービスをデプロイ・運用するためのクラウドプラットフォームです。ユーザー数は約480万人で、1,600万を超えるサービスをホストしています。
同サービスはデプロイに関する設定や認証情報を環境変数に保存しており、今回のインシデントで露出したのはこれらの情報です。
Railwayによると、今回のインシデントはAIインファレンス(推論)プロバイダーを狙った一連の攻撃の一環です。該当するプロバイダーには直接連絡し、予防措置としてすべてのキーを失効させるよう助言したということです。
AIインファレンスプロバイダーとは、AIモデルを実行し、その応答をRailway上でホストされるアプリケーションに返すサービスです。
初期分析では影響を受けるのは一部のユーザーにとどまる可能性があるものの、Railwayはすべてのユーザーに対し、プライベートレジストリの認証情報を含め、プラットフォーム上に保存した環境変数とシークレットを直ちにローテーションするよう求めています。あわせて、関連サービスのログに不審な動きがないか確認することも促しています。
また、調査が完了するまで、すべてのデプロイを一時停止しているとのことです。この間、ユーザーは新しいバージョンをリリースできません。
最新のステータスページの更新によると、10月22日8時44分(UTC)時点で、ProおよびEnterpriseワークスペースのビルドは復旧しました。ただし、デプロイは依然として遅延しており、多くが待機状態にあります。
Hobby、Free、Trialの各ワークスペースではビルドがまだ再開されておらず、この順序で復旧する予定です。
Railwayは、アカウントの侵害が確認されたユーザーに直接通知し、詳細を提供するとしています。