米Quest Diagnostics、データ侵害で患者記録が流出したと確認

米国の臨床検査大手Quest Diagnosticsは、攻撃者が同社の「Quanum LSM」システムに不正アクセスした結果、患者の記録が流出したと明らかにしました。

同社が侵害を把握したのは10月21日です。直ちにインシデント対応手順を発動し、「活動の封じ込め、インシデントの性質と範囲の評価・調査、適切な是正措置の実施」を進めているとしています。

同社は米証券取引委員会(SEC)への提出書類で、次のように述べています。「2026年10月21日、Quest Diagnostics Incorporatedは、一部の顧客が検査オーダーの発注や結果の受領・照会に使用するQuanum LSMシステムへの不正アクセスを把握しました」

Quest Diagnosticsは米国の大手臨床検査企業で、幅広い疾患に対する診断検査とサービスを提供しています。

北米で7,700拠点を運営し、従業員は6万5,000人、年間売上高は110億ドルを超えます。同社は公表資料で、毎年、米国の成人3人に1人にサービスを提供しているとしています。

Quanum LSM(Lab Services Manager)は、医師、病院職員、診療所のスタッフが臨床検査サービスの管理、検査結果の閲覧、進捗の確認、消耗品の発注に使用する同社のオンラインプラットフォームです。

同社はSECに侵害を報告するとともに、自社サイトのお知らせでも詳細を公開しました。

インシデントは調査中ですが、一部の患者記録が流出したとみています。影響を受けたデータの種類は、まだ特定されていません。

調査には外部の専門家が協力しており、Quest Diagnosticsは関係する法執行機関にも通知済みです。

同社によると、このインシデントによる顧客向け業務への支障はなく、顧客直結のLIS(臨床検査情報システム)インターフェースやEMR(電子カルテ)の利用者に影響はありませんでした。

予防措置として、「Essential Insights」や「LabHQ」など他のシステムへのアクセスも一時停止しています。

現在、Quanum LSMシステムは停止中です。顧客には、紙の依頼書、または「Quanum eLabs」を使って発注し、結果を受け取るよう案内しています。

BleepingComputerが確認した限り、本稿執筆時点でQuest Diagnosticsへの攻撃について犯行声明を出した攻撃グループは見つかっていません。

Quest Diagnosticsは2019年にも、請求代行業者American Medical Collection Agency(AMCA)で発生した侵害により、約1,190万人の患者のデータが漏えいしました。

この公表を受け、Quest Diagnosticsに対して少なくとも19件の集団訴訟が起こされました。これらは複数地区係属訴訟(MDL)に併合されており、現在も係争が続いていて、決着していません。

翻訳元: https://www.bleepingcomputer.com/news/security/quest-diagnostics-confirms-data-breach-exposed-patient-records/

本記事は bleepingcomputer.com の記事を翻訳・要約したものです。