国家サイバー長官室(ONCD)は、地域を対象とした2件目のサイバーパイロットプログラムを開始しました。今回の対象は地方の病院です。
ショーン・ケアンクロス国家サイバー長官は月曜日、サウスカロライナ州を訪問し、民間企業と地方の病院をつなぐ6カ月間のプログラム「Project Lifeline 250」を発表しました。テキサス州で行われた最初のパイロットプログラムでは、民間企業と水道分野を結び付けており、今回も同様の枠組みです。
ケアンクロス長官は声明で次のように述べています。「Project Lifeline 250は、世界をリードする米国の産業界と地方の病院を結び付けます。米国が誇る最高水準のツールと能力を活用し、病院ネットワークを守ります。また、最初のインシデントが発生した後に物理的なバックアップ機器を配備し、被害を受けた病院が重要な医療を提供し続けられるようにします。さらに、リスクの高い機器や旧式の機器を特定し、置き換えを進めます」
医療分野では昨年、情報漏えいの件数が過去最多となりました。米保健福祉省(HHS)の公民権局には804件の大規模な漏えいが報告され、影響を受けた人は1億4000万人を超えています。FBIは、2025年にランサムウェアなどのハッカーが最も標的にした分野として、医療分野を首位に挙げています。
地方の病院は水道分野と同様に、他の重要インフラと比べて資源が不足しています。
この取り組みには、民間企業とONCDのほか、サウスカロライナ州の重要インフラサイバーセキュリティプログラム、同州法執行局、州内の地方自治体も参加します。
サウスカロライナ州のヘンリー・マクマスター知事は、次のように述べています。「サイバー脅威は国の安全保障にとって深刻さを増す課題であり、私たちは地域社会が頼るシステムを守るため、警戒を怠ってはなりません。Project Lifeline 250は、サウスカロライナ州の地方の病院がサイバー攻撃に対抗し、重要な医療を提供し続けるために必要な資源を確保する上で、もう一つの重要な一歩です」
テキサス州のパイロットで無償サービスを提供した企業の一部は、サウスカロライナ州のパイロットにも参加しています。新たに加わった企業もあります。参加企業には、Abnormal AI、Cisco、Cyera、Microsoft、Rilian Partners、Trellix、Zscalerなどがあります。
Cyeraの共同創業者兼CEOのヨタム・セゲブ氏は、次のように述べています。「重要インフラをめぐる状況は、ますます厳しくなっています。Project Lifeline 250を通じて、世界最大級で最も複雑な企業が持つサイバーの専門知識を地方の病院に届けることは、まさに急務です。病院が患者データの保管場所とアクセスできる人物を把握していれば、ランサムウェアの攻撃者に付け入る隙を減らせます。病院やIT部門の規模にかかわらず、すべての地域がこうした状況の把握を実現すべきです」
連邦議会の議員らも、地方の病院のサイバーセキュリティを支援するための法案を提出しています。
ONCDは、6カ月間のパイロット終了後にどうなるのかを明らかにしていません。また、これまでに提携した、あるいは提携を公に協議したのは、共和党が主導する州だけです。
翻訳元: https://cyberscoop.com/oncd-rural-hospital-cybersecurity-pilot-project-lifeline-250/