Cycurionは、業務に支障が出る前に脅威を特定するAI駆動型のセキュリティオペレーションセンター(SOC)「Habit」を発表しました。今回の発表は、同社が予測型サイバーセキュリティ企業へと位置づけを改めることも意味します。元米国情報機関(インテリジェンス・コミュニティ)と民間企業のサイバー専門家で新たに編成したチームを中核に据えています。
Habitはアラートを追いかけません。顧客環境にあるすべてのID、デバイス、ワークロードについて「通常の状態」を学習し、そのパターンから外れるものを突き止めます。顧客がすでに使っているツールと連携するか、専用エージェントを導入して、常に更新されるベースラインを構築します。何かが逸脱すると、AI駆動のトリアージと24時間365日体制の人間のアナリストが、脅威が本物かどうかを検証します。そのうえで対処し、修復の有効性を確認してからケースをクローズします。
組み込みの攻撃者視点の分析機能は、攻撃者と同じ目線で環境を調べます。見つかった弱点は、インシデント後のフォレンジック記録ではなく、先を見据えたインテリジェンスとして活用できます。従来のSOCやMDRのモデルは、おもにアラートの量を処理するものでした。これに対しHabitは重要なシグナルに絞り込み、それぞれが解消されたことを確認します。組織は脅威がインシデントに発展する前に行動できます。
「誰もが、警報により早く対応しようとしています。私たちが知りたいのは、攻撃者が動く前に、どの警報が重要なのかです」と、Cycurionの会長兼最高経営責任者(CEO)であるL. Kevin Kelly氏は述べています。「答えはスピードではなくコンテキストです。これまでとは前提が異なるため、私たちは会社とチームをその前提に合わせて作り直しました。評価していただきたいのは、クローズしたアラートの数ではなく、未然に防いだ混乱の大きさです」
Habitの主な機能は次のとおりです。
- ID、エンドポイント、ワークロードの挙動を継続的にベースライン化。「通常」の指紋を作成し、パターンの逸脱を真っ先に検知
- AI駆動のトリアージ、検証、修復。判断が必要な場面は、人間のアナリストが24時間体制で担当
- オンデマンドのAIレッドチーム。顧客自身の環境を先に攻撃し(MITRE ATT&CKにマッピング)、攻撃者に見つかる前に弱点を洗い出す。修正が有効だったことも再テストで確認
- インシデント対応は無制限で、時間単位や案件単位の料金は不要
- 既存のエンドポイント保護またはHabitエージェントとの統合に加え、メールセキュリティ、Microsoft 365・Google Workspace・AWS S3のバックアップ、セキュリティ問い合わせ窓口を提供
Habitは、Cycurionの予測型インテリジェンス製品群における最初の主要製品です。Panopticは、資産、脅威ベクトル、悪用可能性ごとにエクスポージャーとリスクを順位付けします。2027年初頭の投入を目指すFathomは、インテリジェンス、テレメトリ、運用を1つの予測ビューに統合し、顧客が失うわけにいかないシステムに対して形成されつつある攻撃を可視化します。Habitは、既存のマネージドセキュリティの顧客、公共部門の機関、そして製品機能と24時間365日の人間による監視を組み合わせたい民間企業向けに設計されています。
「大半がノイズのアラートを軸にワークフローを自動化しても、間違った答えに早くたどり着くだけです」と、Cycurionの最高製品責任者(CPO)であるDanny White氏は述べています。「私たちが作っているのは、顧客が先手を打てるようにするための視点です。セキュリティは行動の問題なので、製品名も行動にちなんで付けました。シグネチャが捉えるのは、誰かがすでに見たものだけです。習慣(Habit)は、普段と違うものを捉えます」
Cycurionはすでに24時間365日体制のセキュリティオペレーションセンターを運営しています。傘下のポートフォリオ企業を通じて、15年以上にわたり30を超える機関に対し、2,000件以上の案件を手がけてきました。Habitは、こうした運用経験を製品に落とし込んだものです。中小企業から要求水準の高い公共部門の環境まで、幅広く対応できるよう設計されています。
翻訳元: https://www.helpnetsecurity.com/2026/11/04/cycurion-habit/