英国の学生、フィッシングキット販売で実刑判決

イギリスの学生が、24か国で正規の組織を装った1,000件以上のフィッシングキットを販売したとして、懲役7年の判決を受けました。

この人物、ウェストロンドン・イーストコート在住のオリー・ホルマン（21歳）は、2023年10月に最初に逮捕され、その後2024年5月にも再逮捕されました。いずれの際も、警察は彼のオンライン活動と関連するデジタル証拠が入ったデバイスを押収しました。

ホルマンは7件の罪状を認め、被害者に個人情報や金融情報をサイバー犯罪者に提供させる偽のウェブページを含むフィッシングキットを販売したことを認めました。

イギリスの法執行機関によると、ホルマンは69の金融機関や大規模組織（慈善団体を含む）を標的とした1,052件のフィッシングキットを構築・販売し、世界中で1億ポンド（約1億3,400万ドル）以上の損失を引き起こしました。

偽のウェブページ内のスクリプトは、ユーザーが入力したログイン情報や銀行情報などの情報を収集していました。

ホルマンはTelegramを通じてフィッシングキットを販売し、サイバー犯罪者に詐欺の助言や技術的サポートも提供していました。捜査当局によると、2023年に逮捕された後も、Telegramチャンネルを通じてフィッシングキットのサポートを続けていました。

判決後、当局はホルマンの違法収益の没収を求めて再び裁判所に連れて行く予定です。

「オリー・ホルマンはフィッシングキットを作成・販売することで、他者が無実の被害者を大規模に搾取する詐欺を助長しました」とクラウン検察局（CPS）の専門検察官サラ・ジェニングス氏は述べています。

「この事件が詐欺を企てる者たちに明確なメッセージとなることを願っています。どれほど巧妙な手口であっても、オンラインの匿名性や暗号化されたプラットフォームの背後に隠れることはできません。ホルマンのような詐欺師は、法執行機関により徹底的に追及され、CPSによって起訴され、正義の裁きを受けることになるでしょう」とジェニングス氏は付け加えました。

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