カリフォルニア州に本拠を置くバイオテクノロジー企業Amgenは、サードパーティプロバイダーが運営するクラウドシステムから、患者情報および自社の機密データが盗まれたことを明らかにしました。
同社は金曜日に証券取引委員会(SEC)へ提出した開示文書の中で、外部サービスプロバイダーがホストするクラウド環境に保存されていたデータに関連し、7月に不正なアクティビティを検知したと述べています。
調査の結果、攻撃者は自社データ(機密情報を含む)、患者の保護対象保健情報(PHI)、その他の機密記録を窃取していたことが判明しました。
Amgenによると、同社の製品、製造業務、財務報告システム、あるいは患者への医薬品供給能力への支障は確認されていないとのことです。
「本インシデントが当社の財務状況または業績に重大な影響を及ぼす可能性は合理的に見て低い」とAmgenは付け加えています。
調査は現在も継続中で、Amgenは機密性の高い事業情報、知的財産、研究開発データ、あるいはさらなる患者情報がアクセス・窃取されたかどうかについて、引き続き評価を進めているとしています。同社は影響を受けた患者への通知を予定しているとのことです。
Amgenは、攻撃者がどのようにクラウド環境へアクセスしたか、また影響を受けたクラウドプロバイダーがどこであるかについては明らかにしていません。侵入について、特定の脅威アクターへの帰属も行っていません。
ランサムウェアが関与していたことを示す公的な情報はなく、今のところどのサイバー犯罪集団も犯行声明を出していません。
Amgenは世界最大級のバイオテクノロジー企業の一つで、時価総額は2078億ドルに上ります。代表的な製品には、骨粗しょう症や骨関連疾患治療薬のProliaおよびXgeva、がん治療薬のKyprolisやLumakrasなどがあります。
ヘルスケア業界では、国家の支援を受けた攻撃者とサイバー犯罪者の双方によるサイバー攻撃が増加の一途をたどっています。
5月には、ペンシルベニア州に拠点を置くWest Pharmaceutical Servicesが、攻撃者にデータを盗まれた上でネットワークの一部を暗号化されたことで、製品の製造・出荷・受領に使用するシステムに支障が出たと発表しました。また2025年8月には、インディアナ州の医薬品研究会社Inotivが、ランサムウェア攻撃により重要システムの停止を余儀なくされたと発表しており、後にランサムウェア集団Qilinが犯行声明を出しています。
翻訳元: https://therecord.media/amgen-hackers-cyberattack-sec
