保護的DNS(PDNS)サービスおすすめ12選を徹底比較・料金解説(2026年版)

保護的DNSは、安価な選択肢でも十分に優れた性能を発揮する数少ない対策分野です。そこで本比較記事は、コストパフォーマンスを軸に構成しています。

結論から言うと、ほとんどの組織にとって公開価格ベースで最良のPDNSはDNSFilterです。Cloudflare Gatewayは無料プランからエンタープライズ向けまで幅広くカバーしており(現在はAccentureと共に英国の国家PDNSを運営しています)、N-ableとScoutDNSはMSP向けに手頃な価格を提供しています。CIRAはカナダにおける主権重視の選択肢として際立ち、Umbrella、Akamai、Infobloxはエンタープライズ層を担っています。

NSA/CISAの選定基準を適用し、12のサービスを公開価格で比較しました。

PDNS比較表(2026年)

# サービス 最適な用途 料金モデル 無料プラン/トライアル ローミング対応
1 DNSFilter 公開価格でのベストバリュー 公開ユーザー単価制 14日間トライアル あり(クライアント)
2 Akamai キャリア/エンタープライズ規模 契約見積もり 営業経由 あり
3 Cisco Umbrella エンタープライズ標準 パッケージ見積もり 14日間トライアル あり
4 SafeDNS 予算重視の下限価格帯 公開ユーザー単価制 15日間トライアル あり
5 Vercara UltraDDR(DigiCert) 権威DNSと保護的DNSのペア運用 見積もり デモ あり
6 N-able(DNSフィルタリング) MSPのRMM統合 デバイス単位のMSP料金 トライアル エージェント経由
7 Cloudflare Gateway 無料からエンタープライズまでの幅広さ 無料 → 公開価格 → 見積もり あり あり(WARP)
8 CIRA DNS Firewall カナダの組織向け 公開/参照しやすい見積もり トライアル 一部対応
9 Infoblox DDI統合型PDNS プラットフォーム見積もり デモ エンドポイント経由
10 ScoutDNS MSP/学校向けバリュー 公開ティア制 15日間トライアル ローミングオプションあり
11 Palo Alto DNS Security PAファイアウォール導入環境 NGFWサブスクリプション PA評価版経由 Prisma Access経由
12 OpenText(Webroot)DNS Protection SMB/MSPのWebroot導入環境 公開シート単価制 トライアル あり(エージェント)

2026年におけるPDNSの実際のコスト

公開価格帯は驚くほど明瞭です。DNSFilter、SafeDNS、ScoutDNS、Webroot DNS Protectionはいずれもユーザー/シート単位で月額数ドル程度の低価格を公開しており、ボリュームディスカウントも用意されています。Cloudflareは小規模チーム向けは無料で、それ以降は公開されたZero Trust料金が適用されます。N-ableはMSP契約内でデバイス単位の価格設定を採用しています。

見積もりベースの層(Umbrellaのパッケージ、Akamaiの契約、Infobloxのプラットフォーム、Vercara/DigiCert、CIRAの組織向け価格)は、ユーザー数・クエリ数・導入規模に応じて変動し、教育機関や公共部門向けの割引が一般的です(CIRAとScoutDNSはこの点に力を入れています)。Palo AltoはNGFWサブスクリプションに組み込まれる形です。

注意すべきコストの落とし穴としては、ローミングクライアントが上位ティアに限定されている点、DoHエンドポイントがプレミアム機能として扱われている点、ログの保持・エクスポート費用、そしてDNSトンネリングやDGA攻撃に対するクエリ超過料金などが挙げられます。[要確認:DNSFilter、SafeDNS、ScoutDNS、Webroot、Cloudflareの最新公開価格]

PDNSサービス12選:概要

1. DNSFilter — 公開価格ベストバリュー

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DNSFilterのAI分類エンジンは新たな脅威をリアルタイムで検知します。透明性の高いユーザー単価制の料金体系、MSP向けマルチテナント対応、ローミングクライアントを備え、業界の価格基準そのものとなっています。

エンタープライズ向けの帰属分析の深さではUmbrellaに一歩譲りますが、コストあたりの保護性能では表内トップです。

2. Akamai

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Secure Internet Accessの系譜を継ぐ、キャリア規模の保護的DNS解決サービスです。インターネット上でも屈指の観測地点から得られる脅威データを活用しており、ISPが加入者基盤を一括して保護できるオペレーター向けサービスも用意されています。

安全なデータストレージ

Akamaiのグローバル脅威インテリジェンスに支えられており、契約価格はエンタープライズ層とキャリア層に適用されます。すでにAkamaiがトラフィックの前段に位置している環境にとっては、理想的な統合先と言えます。

3. Cisco Umbrella

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エンタープライズ向けPDNSの基準的存在です。Talosのインテリジェンス、DGA/トンネリング分析、仮想アプライアンスによるAD対応レベルの帰属特定、ローミング機能の同等性、MSSPでの普及度を兼ね備えています。

Cisco Umbrellaの脅威フィルタリングベンチマークの中でも評価が高く、パッケージ見積もりは機能追加とともに上昇します。自社の実際の要件に照らしてCloudflareやDNSFilterと同等水準まで交渉する価値はありますが、その割高分はブロック機能そのものではなく、統合力への対価だと言えます。

4. SafeDNS — 予算重視の下限価格帯

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表の中で最も低い公開ユーザー単価ながら、信頼性の高い脅威・カテゴリフィルタリングを提供しています。エージェント型、ネットワーク展開型、MSPオプションにも対応しています。

SafeDNSのウェブカテゴリ分類を基盤としており、分析機能はシンプルで統合も軽量です。手頃かつ透明性の高い価格設定が特徴です。

5. Vercara UltraDDR(DigiCert)

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UltraDNSのインフラと連携して設計された保護的DNS解決サービスで、権威DNS管理と統合されており、DNSの往復両方向を単一ベンダーで守れます。

料金は見積もりベースで、ゾーンの耐障害性とユーザー保護を組み合わせたいエンタープライズに最も適しています。

6. N-able DNSフィルタリング

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MSPがすでに運用しているRMMスタックに組み込まれたPDNSです(N-ableのDNSフィルタリングはDNSFilterの技術を統合しています)。MSP契約内でデバイス単位の価格設定がなされ、RMMセキュリティ統合を通じて、あらゆるエンドポイントに保護が行き渡ります。

セキュリティ製品&サービス

N-ableを利用している事業者にとっては、最も摩擦の少ないPDNS導入手段と言えます。単体での導入を検討している場合は、直接契約する方がよいでしょう。

7. Cloudflare Gateway — 無料からエンタープライズまでの幅広さ

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実用的なフィルタリング機能を備えた無料プラン、公開されたZero Trust料金、WARPによるローミング対応、ネイティブなDoH/DoT対応、そして国家規模での実績も持ちます。Cloudflareは(Accentureと共に)2024年以降、Nominetの後任として英国NCSCのPDNSを提供しています。

Cloudflare GatewayのZero Trustプラットフォーム上で稼働しており、趣味レベルの利用から政府機関まで対応できるサービスは他に類を見ません。ただし、レガシーなエンタープライズ環境における深い帰属分析についてはUmbrellaに一日の長があります。

8. CIRA DNS Firewall — カナダの主権重視の選択肢

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カナダの.CAレジストリ運営組織がDNS Firewallを提供しており、カナダ国内でのデータ保管、CCCS準拠の脅威フィード、そして自治体・医療機関・教育機関・企業向けに調整されたアクセスしやすい価格設定を特徴としています。クエリデータを国内に留める必要がある組織に適しています。

カナダインターネット登録機関(CIRA)が運営しており、主にカナダの組織向けに調整された、レジストリならではの高品質な運用を提供しています。

9. Infoblox

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PDNSをインフラの一部として捉えるアプローチです。Threat Defenseが各リゾルバー上でDNSに特化したインテリジェンスを適用し、IPAMに基づいた検知結果とエコシステム全体での対応を実現します。

InfobloxのDDIアーキテクチャを中心に構築されており、プラットフォーム型の価格体系はDNSが戦略的資産となっている組織に適しています。単純なフィルタリングだけを求める組織にはオーバースペックですが、帰属分析が重要な場面では他の追随を許しません。

10. ScoutDNS — MSP・教育機関向けバリュー

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MSPと学校向けに特化して設計されています。ScoutDNSのCIPA準拠コンテンツ・脅威フィルタリング機能、マルチテナント管理、そして拠点ごとの予算計画を容易にする公開ティア制の料金体系を備えています。

主要な対象セクターに対して、過不足のないインテリジェンス機能を提供しています。

11. Palo Alto DNS Security

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PAファイアウォール上でインラインに適用される保護的DNSです。DGA・トンネリング・新規登録ドメインの分析機能を既存のポリシーに組み込んでおり、導入環境を通過するすべてのデバイスをカバーします。ローミングにはPrisma Accessが利用されます。

Palo Alto NGFWのセキュリティサブスクリプション経由で導入され、PA製品を利用する事業者にとって最も効果の高いアドオンです。

12. OpenText(Webroot)DNS Protection

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OpenText傘下のWebrootブランドが提供する、エージェント型・ネットワーク型のPDNSです。公開シート単価制の料金体系を採用しており、Webrootのエンドポイント保護と自然に組み合わせられます。

インテリジェンスと分析機能は中堅レベルですが、既存のWebroot/OpenText SMB導入環境にとっては、統合による経済的メリットが得られます。

価格と適合性で比較する方法

見積もりに対してNSA/CISAの選定ロジックを適用しましょう。フィードの鮮度(悪意あるドメインをどれだけ迅速にブロックできるかを示すエビデンスが必要です)、ブロックリストを超えた検知能力(DGA、トンネリング、新規登録ドメイン)、デバイスクラスごとのカバレッジ(IoT・ゲスト向けのネットワーク出口対策、ローミング向けのエージェント、ブラウザ向けのDoHエンドポイント)、そして実際にエクスポート可能なロギング機能を確認してください。

その上で、実際のシート数を基準に、ローミングとログを含めた条件で保護対象ユーザーあたりの価格を2つの最終候補間で比較しましょう。公開価格制のサービスであればこの作業は容易です。見積もりベースのベンダーにも同水準の透明性を求めるべきです。

主権を重視するバイヤー(カナダならCIRA、それ以外の地域ならEU圏の代替サービス)は、価格と併せて法域についても検討する必要があります。

PDNSはDNSセキュリティプログラムの入口となる施策であり、ロトラスト導入の初期段階としても効果的です。今四半期のうちに何かしら導入し、必要であれば後からアップグレードするというアプローチが現実的でしょう。

FAQ(コストに関する質問)

2026年、保護的DNSの費用はどれくらいですか?

公開価格帯はSMB規模でおおむねユーザーあたり月額1〜3ドル程度です(DNSFilter、SafeDNS、ScoutDNS、Webroot)。Cloudflareは無料プランから公開価格まで幅広く対応しており、エンタープライズパッケージ(Umbrella、Akamai、Infoblox、Vercara)はユーザー数・クエリ数・導入規模に応じて見積もりを行い、ボリュームや業種による割引も一般的です。[最新の数値は要確認]

最良の無料PDNSの選択肢は何ですか?

小規模チーム向けにはCloudflare GatewayのZero Trust無料プラン(実用的なポリシーとフィルタリング機能を備えています)が最適です。個人向けには、Quad9や1.1.1.2のようなパブリックリゾルバーが、設定不要のベースラインとして利用できます。ロギングやポリシー、サポートはありませんが、実際のマルウェアブロック機能は備えています。

PDNS単体の目的でも、Umbrellaの割高な料金は見合いますか?

AD対応レベルの帰属分析、仮想アプライアンス、MSSPエコシステムへの精通が必要であれば、その割高分は実質的な機能に見合うものです。

AIを活用したフィッシング攻撃に対するブロック品質だけを見るなら、DNSFilterやCloudflareでもわずかなコストでその差の大部分を埋められます。支払う前に、実際のトラフィックで両者をトライアルしてみることをおすすめします。

MSPにとって最良のPDNSはどれですか?

N-ableを利用している事業者にはN-ableの統合フィルタリング(デバイス単位、RMMネイティブ)、マルチテナント管理には公開価格のDNSFilter、学校が多い顧客層にはScoutDNS、そしてOpenText MSPスタック内であればWebroot DNS Protectionが適しています。

この4サービスはいずれも利益率を意識した価格設定をしているため、シート単価だけでなく、顧客単位での経済性も比較すべきです。

民間の購入者でも政府レベルのPDNSは利用できますか?

実質的には可能です。Cloudflare(英国NCSCのプロバイダー)とAkamaiは同じインフラを商用として販売しており、CIRAはカナダの各セクターにレジストリならではの保護を拡大しています。また、NSA/CISAのガイダンス(2025年3月更新)は、ここで挙げたどのベンダーにも適用できる選定基準を定めています。

PDNS契約で注意すべき隠れコストは何ですか?

ローミングクライアントがアドオンとして価格設定されている点、DoH/DoTエンドポイントがプレミアムティアに限定されている点、ログ保持・SIEMエクスポート費用、インフラモデルにおけるクエリ単位の超過料金、そしてサポートティアの違いなどが挙げられます。

公開価格制のベンダーはこれらを明示していますので、見積もりベースのベンダーにも同水準の透明性を求めましょう。

結論

価値の王者はDNSFilter、対応範囲の広さの王者はCloudflare Gateway、そしてエンタープライズ統合の王者はUmbrellaです。SafeDNSとScoutDNSは予算重視の層を、N-ableとWebrootはMSP向けを、CIRAはカナダの旗手として、Vercara/DigiCertはDNSの両側面を組み合わせる形で、InfobloxはインフラとしてのDNSに帰属分析の価値を見出し、Palo Altoは既存の導入環境を活かす形で、それぞれの立ち位置を確立しています。

保護的DNSは2026年、ほぼすべての価格帯において最良のセキュリティ投資と言えます。保護対象ユーザーあたりの価格を選び、DoHとローミングのカバレッジを確認したうえで、今四半期中に導入を始めましょう。

翻訳元: https://gbhackers.com/protective-dns-services-compared-pricing/

ソース: gbhackers.com