先日、私たちはBuzzFeed上でMalwarebytesサポートを名乗る何者かによる投稿を発見しました。この出来事は、誰でも投稿を作成できるプラットフォーム上のコンテンツに対して慎重であるべき理由を改めて思い起こさせるものでした。
掲載されている電話番号から判断すると、この投稿の背後にいる人物は、電話をかけてきた相手をテクニカルサポート詐欺に引き込もうとしていると考えられます。詐欺師はソーシャルエンジニアリングの手口を使い、被害者を説得してデバイスへのリモートアクセスを許可させようとする可能性があります。

一見すると、この種の誘い文句は非常に説得力があるように見えます。よく知られたメディアの知名度を借り、認知度の高いセキュリティブランド名を使い、しかも人々が正規の情報を期待するような広告枠や検索結果に表示されることさえあります。
しかし、信頼されたプラットフォームと信頼されたブランド名の組み合わせだからといって、それが信頼できるとは限りません。
この投稿に記載されていた電話番号は、McAfeeやNortonを騙る類似の詐欺でも使い回されていたことが判明しています。


その番号に見覚えがありませんか? 私たちが調べます。
詐欺師は必ずしも、説得力のあるウェブサイトをゼロから作り上げる必要はありません。誰もが投稿や広告、店舗ページ、レビュー、記事などを作成できるプラットフォームを利用し、そのプラットフォーム自体の評判を巧みに利用することで、労力の一部を省いてしまうのです。
詐欺師はプラットフォームの信用をどう利用するのか
オンラインマーケットプレイスやソーシャルメディアの本来の目的は、誰もが簡単に投稿や出品を作成できるようにすることです。
誰かが古いカメラや手作りの品物、デジタル製品を売りたい、あるいはサービスを提供したいと考えたとします。アカウントを作成し、フォームに記入し、写真を数枚追加して説明文を書けば、その出品は膨大な数の利用者の目に触れることになります。
これが詐欺師にとってどれほど魅力的か、想像に難くないでしょう。
Malwarebytes独自の調査によると、回答者の47%が少なくとも週に1回はソーシャルメディア上で詐欺に遭遇したと答え、売買プラットフォーム上で遭遇したと答えた人は36%に上りました。
偽の出品は、以下のような要素から信用を借用します。
- プラットフォームの見慣れたデザイン
- そのドメイン名とセキュリティ証明書
- 出品内容が審査済みだろうという思い込み
- 無断で使用されたブランド名やロゴ
- 一見正当に見える評価やレビュー、販売実績の主張
詐欺師は、被害者に見慣れないドメインが安全だと信じ込ませる必要はありません。マーケットプレイスや掲示板サイト、ソーシャルメディアプラットフォーム、広告ネットワーク、レビューサイトがホストするコンテンツは安全だと信じてもらえれば十分なのです。
人々は、見慣れない名前の怪しげなウェブサイトに行き着いたときには当然警戒します。しかし、ブラウザのアドレスバーに見慣れたマーケットプレイスやメディアブランドの名前が表示されていると、つい警戒を緩めてしまうことがあります。
マーケットプレイス詐欺の多くは単純な手口です。出品者が実在しない商品を宣伝したり、偽物の商品を送りつけたり、プラットフォーム外での支払いを持ちかけたりするのです。
出品から詐欺へ
しかし、出品はあくまで詐欺の入り口にすぎない場合もあります。
出品には、以下のようなものが宣伝されている可能性があります。
- アンチマルウェアソフトや「永久」セキュリティサブスクリプション
- デバイスのクリーニングやPC修理サービス
- アカウント復旧の支援
- プリンター、ルーター、スマートTV、スマートフォンのサポート
- 被害者に電話をかけさせる低価格または無料の体験版
- 「サポート」の電話番号や外部リンクが記載された商品説明
宣伝されている商品やサービスの内容自体はどうでもよいのです。真の目的は、被害者に電話をかけさせる、別のウェブサイトを訪問させる、リモートアクセスソフトウェアをインストールさせる、あるいは支払い情報を渡させることにあります。
安全を守るために
大手プラットフォームも、不正な出品の削除には努めています。自動検知、出品者に対する管理機能、ユーザー通報、ブランド保護プログラム、モデレーションチームなどを活用しています。
しかし、大規模に運営されているプラットフォームには難しい課題があります。正規の利用者だけでも、短期間に膨大な数の出品や投稿、広告、商品ページを作成できてしまうのです。特に詐欺師が名前や画像、文言、アカウント、電話番号、リンクをモデレーターの対応速度を上回るペースで変え続ける場合、審査システムでは悪質なコンテンツを見逃してしまうことがあります。
そのため、利用者自身が次のような対策を講じる必要があります。
- セキュリティソフトやテクニカルサポート、アカウント復旧、デバイス修理を異常に安い価格で提供する出品には注意する
- 広告や出品、商品画像、コメント、ポップアップに記載された見慣れない電話番号は信用しない。特にそれが本来無関係なカテゴリーに表示されている場合は要注意。今回の事例はBuzzFeedの「クイズ」セクションに表示されていた
- 大手で見慣れたプラットフォームに掲載されているからといって、その出品が本物だと思い込まない
- 取引を始める前に、出品者の履歴やレビュー、連絡先情報、返品条件を確認する。ただし、これらも操作され得ることを念頭に置く
- プラットフォーム外でのやり取りを迫ってくる出品者は避ける
- 要請されていない「サポート担当者」にコンピューターへのリモートアクセスを決して許可しない
- ギフトカードや暗号資産、電信送金、決済アプリでの支払いは避ける。購入保護が受けられ、不正または詐欺的な請求に異議を申し立てられる可能性がある決済手段を利用する
- 企業の公式ウェブサイトのアドレスを自分でブラウザに入力するか、公式アプリを使用するか、保存済みのブックマークを利用する。サポート番号を確認する際も、これらの公式な経路のいずれかを通じて行う
- 不審な出品は、掲載元のプラットフォームと、なりすまされたブランドの両方に通報する
すでに詐欺師に電話をかけてしまった場合や、リモートアクセスを許可してしまった場合は、以下の対応を取ってください。
- デバイスをインターネットから切断する
- リモートアクセスソフトウェアを削除する
- 安全だとわかっている別のデバイスから、重要なパスワードを変更する
- 支払い情報を共有してしまった場合は、銀行やカード会社に連絡する
基本原則はシンプルです。信頼されたプラットフォームであっても、信頼できないコンテンツをホストしている場合があります。詐欺師は、こうした借り物の信用を巧みに利用して繁栄しているのです。
プロのアドバイス: Malwarebytes Scam Guardを使えば、それが詐欺かどうかの判断や、次に取るべき行動を確認できます。
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