ホテルの隠しカメラが心配な人向けに、研究者が開発した7ドルのガジェット

ホテルの客室や貸別荘に宿泊した際、自分が安全なのか、知らないうちに誰かに監視されたり撮影されたりしていないか、一度は不安になったことがある人は多いのではないでしょうか。そう考えるだけで、なんとも嫌な気分になるものです。

韓国科学技術院(KAIST)のチームが、シンガポール国立大学およびシンガポール経営大学と共同で、この疑問に5秒足らずで答えようとする小型のLEDアクセサリーを開発しました

このシステムは「SweepLED」と呼ばれています。スマートフォンのカメラに取り付けるクリップ式のデバイスで、ケースに搭載されたLEDが複数の角度から対象物に光を当てて掃引し、その反射をスマートフォンで撮影する仕組みです。

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SweepLEDの使用イメージ(出典:研究論文)

ハンディタイプのカメラ検出器はすでに市場に存在しています。怪しい物体に向けると、光を反射するものすべてが光って見える仕組みです。しかし問題は、光沢のあるものならほとんど何でも反射してしまう点です。そのため、デバイスを持つ人は、どの反射がレンズによるもので、どれが本棚や額縁による反射なのか、結局は推測するしかありませんでした。

「隠しカメラは、日常空間における個人の安全とプライバシーに対する深刻な脅威です」と、この研究を主導したKAISTのジュン・ハン(Jun Han)教授は述べています。同教授はこのプロジェクトについて、専門的な訓練を受けていない人でも自分自身で使えるよう、低コストなスマートフォンのハードウェアとAI解析を組み合わせる試みだと説明しています。専用機材や専門業者による点検を必要としない点がポイントです。

使用する際は、利用者が怪しい物体にスマートフォンを向け、LEDが複数の位置を掃引する間、3つの角度でスマートフォンを静止させて保持します。「SweepLEDは、撮影された反射のシーケンスを解析し、隠しカメラの有無を判定します」と研究者らは説明しています。

ソフトウェアは、「LED点灯時」のフレームと「LED消灯時」のフレームを比較することで、掃引そのものによって生じた反射だけを抽出し、手ブレや周囲の光の影響を除外します。そのうえで、レンズらしく見える箇所にフラグを立て、光の角度が変化するにつれて各候補がどのように振る舞うかを追跡します。

湾曲した、あるいは凹んだ光沢面は、レンズとは異なる変化の仕方をします。この違いをフレームごとに追跡したデータをもとに、時空間AIモデルが最終判定を下す仕組みです。判定前には、3つの視点すべてに対して照合が行われます。

SweepLEDは、隠しカメラが内蔵された物体12点と、カメラを内蔵していない通常の反射物18点、合計30点の物体でテストされました。

「SweepLEDは、手持ち撮影時に93.9%、静止設置時に95.1%という総合的な精度を達成しており、多様な反射条件下でも頑健な性能を発揮することが示されました。さらに、SweepLEDは手持ち撮影のシナリオでも高い精度を維持しており、実際の利用場面における実用性の高さを裏付けています」と研究者らは述べています。

ハードウェア自体は安価に作れます。試作機には15個のLEDが使われており、ケーブルでスマートフォンの背面に取り付ける方式です。研究者らによれば、コアとなる部品のコストは7ドル未満に抑えられるとのことです。

「これは、ホテルやAirbnbのような短期賃貸物件において、宿泊客のプライバシーを守るための実用的かつ手軽なツールとしての可能性を示すものです」と研究者らは結論づけています。

翻訳元: https://www.helpnetsecurity.com/2026/09/03/smartphone-hidden-camera-detector-sweepled/

本記事は helpnetsecurity.com の記事を翻訳・要約したものです。