新たに見つかった重大な脆弱性により、直近の脆弱性への対応に追われている利用企業の負担がさらに増しています。
米サイバーセキュリティ・インフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)は金曜日、Citrixが新たにNetScaler ADCおよびNetScaler Gatewayの重大な脆弱性を公表したことを受け、Citrix製品へのパッチ適用を組織に促しました。
Citrixは木曜日、メモリオーバーフローの脆弱性について警告しました。この脆弱性はCVE-2026-107406として追跡されており、リモートコード実行やサービス拒否(DoS)につながるおそれがあります。深刻度スコアは10点満点中9.5です。
同社によると、影響を受けるのは、NetScaler ADCまたはNetScaler GatewayをSAML SPまたはSAML IdPとして構成している場合です。同社は、この脆弱性が悪用された事例は把握していないとしながらも、利用企業に対し、NetScalerのインスタンスを推奨バージョンへ直ちにアップグレードするよう求めています。
今回の警告は、重大な脆弱性が相次いで数千の利用企業に影響を及ぼしたNetScalerにとって、またしても新たなセキュリティ上の懸念となりました。
企業の重要ツール
NetScalerは、負荷分散や認証などの用途で世界中の企業に使われています。攻撃者にとっても格好の標的です。
Citrixは9月下旬、積極的に悪用されていた2件のゼロデイ脆弱性を含む8件の脆弱性を公表しました。1件はリモートコード実行の脆弱性で、CVE-2026-88771として追跡されています。もう1件はメモリバッファの脆弱性で、CVE-2026-88772として追跡されています。セキュリティ研究者によると、これらは8月までさかのぼってゼロデイとして悪用されていました。
オランダ当局が悪用活動を指摘すると、9月下旬には世界中のCitrix利用企業に対し、システムを切断するよう緊急の呼びかけが相次ぎました。複数の病院がこれに応じ、患者向けサービスポータルが一時的に利用できなくなりました。
Google Threat Intelligence Groupの研究者は、この攻撃により複数の業界の数十の組織が影響を受けたと警告しています。被害環境では、偵察を可能にし、コマンド&コントロール(C2)のペイロードを偽装するよう設計されたカスタムPHP Webシェルが見つかりました。
Shadowserver Foundationは当時の推計で、2万を超えるインスタンスがインターネット上に公開され、リスクにさらされている可能性があるとしていました。
今月初めには、Citrixが利用企業にパッチ適用を促しました。対象はNetScalerのメモリオーバーフローの脆弱性で、CVE-2026-88779として追跡されています。これは、悪用が確認された3件目の重大な脆弱性となりました。
CISAは、攻撃者がCVE-2026-88779も悪用してシステムを強制的に再起動させ、CVE-2026-88771で事前に仕込んだコードを実行していたと警告しています。