Bearer CLIは、ソースコードをスキャンして脆弱性を検出し、扱う機密データに応じて優先順位を付ける、無償の静的アプリケーションセキュリティテスト(SAST)ツールです。SASTとは、コードを実行せずに読み取って解析する手法を指します。ライセンス上の制限はありますが(後述)、組織は自由に利用できます。

Bearerが問題視するのは、SASTツールが開発者に数百件もの検出結果を突きつけながら、どれから修正すべきかを示してくれない点です。同社の解決策は、コード内で機密データの流れを追跡し、その経路上にある欠陥を優先して示すことです。トリアージの担当者は、データの漏えいにつながり得る検出結果から着手できます。
Bearer CLIが検査する対象
組み込みのルールは、よくあるセキュリティ上の弱点をまとめた2つの標準リスト、OWASP Top 10とCWE Top 25をカバーしています。対象には、SQLインジェクション、クロスサイトスクリプティング、パストラバーサル、ハードコードされたパスワードなどが含まれます。
Bearer CLIは、プライバシーレポートも生成できます。個人情報から健康情報まで120種類以上のデータタイプを識別し、それらを扱うコンポーネントにフラグを立てます。対象には、pgSQLなどのデータベースや、OpenAI、SentryといったサードパーティAPIも含まれます。出力は、プライバシー影響評価やGDPRの処理活動記録の根拠資料として使うことを想定しています。
Bearerによると、スキャナーが読み取るのはコードのみで、実際の値は一切読み取りません。そのため、結果からわかるのは、コードが「email」というフィールドをどこで扱っているかまでです。実際の顧客のメールアドレスがそこに届いているかどうかはわかりません。
対応言語とライセンス
このCLIは、Go、Java、JavaScript、TypeScript、PHP、Python、Rubyに対応しています。ライセンスはElastic License 2.0です。組織は商用上の条件なしに社内でCLIを利用できますが、ホスト型またはマネージドサービスとして第三者に提供する場合は、承認が必要です。
Bearer CLIはGitHubで無償で公開されています。
翻訳元: https://www.helpnetsecurity.com/2026/10/19/bearer-cli-free-code-security-scanning-tool-sast/