SentinelOneは、新製品「Singularity Agentic Detection and Response(ADR)」を発表しました。この製品は、AIエージェントを検出し、エージェントに許可する動作を強制的に制御します。さらにエージェントの挙動を詳細に監視し、意図しない活動や悪意ある活動をリアルタイムで検知して阻止します。
新製品は、エージェントの活動に対する可視化とガバナンスに、SentinelOneの代名詞であるランタイムの振る舞いベースの防御・検知・対応を組み合わせたものです。Singularity Platform上に直接構築されており、新規顧客にも既存顧客にも、エンドポイントやクラウドワークロード、さらに企業全体で稼働するAIを保護するための実績ある基盤を提供します。Singularity ADRはSentinelOneのAIセキュリティ製品群に加わった最新製品で、AIが稼働する領域を守るという同社の取り組みをさらに広げるものです。
AI活用企業を支えるエージェントを保護
AIエージェントは実際の認証情報を保持し、複数のツール呼び出しを連鎖させ、現代の企業内で自律的に動作します。Claude CodeやCowork、Codexをはじめとするツールの普及により、今や従業員一人ひとりがエージェントの管理者です。最近の注目を集めた事例が示すとおり、AIエージェントがもたらすリスクは、攻撃者によるものと同じくらい、正規に承認されたエージェントの暴走からも生じます。SentinelOneは、こうしたエージェントが稼働するエンドポイント、ID、モバイル、クラウドワークロードをすでに保護してきました。Singularity ADRはこの実績ある防御を土台に、ランタイムでのエージェントの挙動と動作に焦点を当てます。
新しいSingularity ADRは、急成長中の製品ラインであるSentinelOne Prompt SecurityとPurpleの機能に加え、世界中の1万5000社以上の顧客とパートナーがすでに利用している最新のエンドポイント、クラウドワークロード、IDのセキュリティ機能も活用しています。
どのAIエージェントの実行を許可し、何にアクセスできるかを制御し、既知の不正な動作はやり取りが発生した瞬間にブロックします。ポリシーをすり抜けた動作は、Singularity Platformがこれらの領域ですでに実行している振る舞い検知で判定します。そのため、本来の意図から外れて動作するエージェントも、他の脅威と同様に捕捉して阻止できます。
エージェントのガバナンスからランタイム保護へ
SentinelOneは3月、AIエージェントを検出し、ツールやデータへの接続方法を制御する「Prompt AI Agent Security」を導入し、AIセキュリティ製品群を強化しました。Singularity ADRはこれを土台に、エージェントのセキュリティを次の段階へ引き上げます。エージェントのガバナンスに、エンドポイント、クラウドワークロード、IDで運用している振る舞いベースの検知・対応を組み合わせ、エージェントのあらゆる動作を発生源と結び付けます。セキュリティチームは、エージェントが何を指示されたのかと、システム上で実際に何をしたのかを一つの画面で確認できます。また、ワークフロー全体を止めることなく、動作中の特定のエージェントだけを停止できます。
Singularity ADRの主な機能
- エージェントとMCPのインベントリ。 エンドポイント、SaaS、クラウドプロバイダー全体にわたるすべてのエージェント、ツール、スキル、コネクタ、MCPサーバーを、承認済みかどうかを問わず把握できます。各々が持つ権限や、その背後にいる従業員も確認できます。セキュリティチームは、何を許可するかを決める前に、どのようなエージェントが存在するかを正確に把握できます。
- マルチプラットフォームのエージェント対応。 MCPゲートウェイにとどまらず、Salesforce Agentforce、Microsoft Copilot Studio、OpenAI ChatGPTのワークスペースエージェント、Anthropic Claudeのマネージドエージェントにも対応します。企業がどこでエージェントを構築しても、保護の対象となります。
- エージェントトレース。 すべてのエージェント関連イベントを監視してSingularity Data Lakeに送信します。可視化、保持、検索のほか、ダッシュボードや検知ルールでの活用が可能です。
- 統合ストーリーライン。 ADRのイベントの振る舞いを、従来のEDRの振る舞いとともに一つの実行グラフに統合します。プロセスが実行される前に、どのAIコンポーネントが関与したのかを示します。具体的には、ユーザーのリクエスト、AIアシスタント、ツールを提供したMCPサーバー、その後に続くファイルやプロセスです。アナリストは、手作業で情報をつなぎ合わせることなく、一連の流れを一か所で確認できます。
- ポリシーと実行のガバナンス。 どのエージェントを実行するか、誰が使うか、何にアクセスできるかを許可・ブロックで制御します。リスクの高いツールには承認ワークフローも設定できます。
- インラインでの防止。 プロンプトインジェクション、ジェイルブレイク、認証情報の窃取、ツールポイズニングを、動作が実行される前にブロックします。
- 意図の逸脱の検知。 エージェントが指示された内容と実際の動作とのずれを検知します。アナリストがイベントを手作業で再構築する必要はなくなります。
- エージェントの封じ込め。 動作中の一つのエージェントだけを停止し、残りのワークフローは稼働を続けます。
- エージェンティックな調査とガバナンスに基づく対応。 調査を自動的に完了し、顧客が設定した範囲内で対応を実行します。
SentinelOneの最高製品責任者(CPO)であるChris Corde氏は、次のように述べています。「AIエージェントの保護は、悪意ある脅威アクターを阻止するだけにとどまりません。これまで何度も目にしてきたとおり、承認済みエージェントの意図しない挙動がもたらすリスクは、同等か、それ以上に重大です。SentinelOneのAIを活用した振る舞いベースの防御・検知・対応の機能を適用することで、顧客がすでに信頼して利用し、中核となる攻撃対象領域の保護に使っている同じプラットフォームで、エージェントの暴走を阻止できます」
SentinelOneのCEOであるTomer Weingarten氏は、次のように述べています。「AIセキュリティは、AIが関わるすべてを対象にしなければなりません。AIが稼働する領域、その背後にあるモデル、そして今やAIに代わって行動するエージェントです。エージェントは実際の認証情報を持ち、誰の指示も待たずに動きます。Singularity ADRは、数千万台のエンドポイント、ワークロード、IDをすでに守っているランタイム保護を、企業内で実務をこなすエージェントにも提供します。これにより、顧客はAIを全速力で導入できます」
翻訳元: https://www.helpnetsecurity.com/2026/10/22/sentinelone-singularity-agentic-detection-and-response/