ニューメキシコ大学の病院にサイバー攻撃、恐喝グループが犯行を主張

ニューメキシコ大学(UNM)の医学部門にあたるヘルスサイエンスセンター(HSC)がサイバー攻撃を受け、傘下の病院の業務が一時的に混乱しました。大規模なデータ漏えいが発生した可能性もあります。

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救急搬送を他院に振り替え、診療予約も中止

ニューメキシコ大学は、ニューメキシコ州アルバカーキにある州立の研究大学です。ヘルスサイエンスセンターは、同大学の臨床、研究、教育の各活動を担っています。臨床部門には、州最大の教育病院であるニューメキシコ大学病院と、関連する医療センターが含まれます。同ヘルスシステムは、州内で唯一のレベル1外傷センターも運営しています。

HSCは月曜日の山岳部夏時間(MDT)午後2時30分、サイバーセキュリティ上の問題が発生したことを発表しました。救急搬送は他の病院に振り替え、この日はすべてのクリニックで全予約を中止したとしています。

数時間後に公開した続報では、HSCのIT・セキュリティチームがインシデントの封じ込めに当たっており、調査支援のため外部の専門機関にも協力を要請したと説明しました。州および連邦の捜査当局にも通報済みです。UNMヘルスは段階的に業務を再開し、システムを復旧させているということです。

同日中に出た最終報では、UNMヘルスの全病院が診療を再開し、各クリニックも2026年10月27日(火)に予定されていた予約と処置を再開するとしました。一方、火曜日に予定されていた同大学の医学部、看護学部、薬学部などの授業は休講となりました。

HSCは次のように述べています。「今回の事態は、患者、職員、学生の皆さまに影響を及ぼした可能性があると認識しています。対応にあたるチームへのご理解とご協力に感謝します。多くの疑問があることは承知していますが、現在も法執行機関による捜査が続いているため、お伝えできる内容は限られています」

「アルバカーキとサンタフェの医療機関には、患者が安全に治療を受けられる場所を確保するため、ご協力いただきました。深く感謝します」

攻撃者は学生・職員のデータを窃取したと主張

ニューメキシコ大学の学生運営の新聞The Daily Loboによると、攻撃者は攻撃中、病院職員のコンピューター上で(合成の)音声メッセージを再生したとされています。

メッセージの中で攻撃者は、「学生や職員のデータ、個人を特定できる情報、社会保障番号(SSN)、非公開文書、メール、その他多数」を盗んだと主張しました。さらに、暗号化されたメッセージングサービスを通じて連絡するよう、管理者側に要求しています。盗んだデータを公開しないことの見返りとして、身代金の支払いを交渉する狙いとみられます。

管理者が医療従事者に送った通知によると、ネットワークへの侵入は月曜日の午前11時30分ごろに検知されました。その約40分後には、医療スタッフに対してコンピューターシステムのシャットダウンと電源プラグの取り外し、モバイル端末のWi-Fiの無効化が指示されたといいます。

犯行を主張しているのは、サイバー恐喝グループのBYODです。同グループはTor上のリークサイトで侵入したとする組織を公表し、金銭が支払われなければ盗んだ情報を公開すると脅迫しています。被害組織のシステム上のデータを暗号化するためにランサムウェアも使用したのかどうかは、現時点では不明です。

同グループはリークサイトで、UNMのメインキャンパスと病院環境の両方で3万6,000台のマシンを侵害したと主張しています。侵害対象としては、「2つのOracleデータベース、全学生と全職員のPII(SSNを含む)、研究情報、Entraテナント全体、Oracle HR+給与+Banner学生記録、社内メール、Cernerの電子カルテ(EHR)名簿」を挙げています。ただし、これらの主張は確認されていません。

翻訳元: https://www.helpnetsecurity.com/2026/10/27/university-of-new-mexico-hospitals-cyberattack/

本記事は helpnetsecurity.com の記事を翻訳・要約したものです。