IBMは、人気のローコードAIエージェントワークフローフレームワークであるLangflowと、そのリクエストルーティングおよびバックエンドサービスであるHonoのパッチをリリースしました。
IBMは、AIエージェントやLLMを活用したワークフロー、検索拡張生成(RAG)システムを構築するためのオープンソースフレームワーク「Langflow」に存在する深刻な脆弱性を修正しました。これらの脆弱性を悪用されると、攻撃者が認証を回避し、APIの認証情報を漏えいさせ、任意のコードを実行できるおそれがあります。
現在IBMが所有するLangflowは、コーディングの知識がなくてもAIワークフローやエージェントを作成できるビジュアルな操作環境を備えており、企業で広く利用されています。このフレームワークの脆弱性は過去にも実環境で悪用され、AIや開発者の認証情報が盗まれています。直近では8月にも被害がありました。
今回のセキュリティパッチでは4件の脆弱性が修正されました。うち2件はCVSSスコア9.8の「クリティカル」に分類されています。1件目の「CVE-2026-93680」は、以前に報告された自動ログインに関するセキュリティ問題の修正が不完全だったことに起因します。悪用されると、攻撃者がセキュリティ制限を回避し、本来は認証が必要な機能にアクセスできる可能性があります。
もう1件の「CVE-2026-110186」は、Model Context Protocol(MCP)のツール列挙を通じて、認証されていないリモートの攻撃者が任意のコードを実行できる脆弱性です。3件目の「CVE-2026-110193」は深刻度「高」に分類されており、Agentic Assistantが使用するサードパーティライブラリの問題により、サーバ上でコードやコマンドを実行される可能性があります。ただし、この脆弱性を悪用するには、少なくとも低権限アカウントでの認証が必要です。
4件目の「CVE-2026-110192」は、APIの認証情報の保護が不十分だったために発生する情報漏えいの問題で、CVSSスコアは6.5です。
これらの脆弱性はLangflow OSSのバージョン1.0.0から1.12.8までに影響し、新たにリリースされたバージョン1.13.0で修正されました。同バージョンはPyPIリポジトリとDockerイメージの両方で入手できます。
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IBMはセキュリティアドバイザリで、「アップグレードする前に、データベース、シークレットキー、アップロード済みファイルをバックアップしてください」と述べています。「自動ログインを使用している環境では、インストールおよびDockerアップグレードの手順に従い、既存アカウントをパスワードでサインインできるように準備してください」
IBMは、Langflow内部でリクエストルーティングやバックエンドのWebサーバ処理に使われているAPI/Webアプリケーション開発フレームワーク「Hono」についても、深刻度「中」の脆弱性3件のパッチをリリースしました。同社はHonoをバージョン4.13.5にアップグレードするよう推奨しています。