Dynatraceは、企業が求める人による監督とガバナンスを維持しながら、インシデントの自動解決や障害の未然防止、業務の迅速化を支援する大幅な機能強化をDynatrace Intelligenceに施したと発表しました。
Dynatraceは今年初めにDynatrace Intelligenceを発表しましたが、今回はこれを土台として、インシデントの分類対応と修復を行う新たな自律型エージェントと、ノーコードによるカスタムエージェント作成機能を追加します。同プラットフォームは統合エコシステムも拡大し、チームが既に利用しているツールやワークフローに直接インサイトを届けられるようにしています。
AIシステムは通常、信頼できる判断を下すためのリアルタイムなコンテキストや制御機能を欠いており、多くのAI導入プロジェクトは自動化を謳いながらも、実運用の目標を達成できずにいます。Dynatraceはエージェント型AIと、複雑な環境に対する決定論的でリアルタイムな理解を組み合わせることで、この課題に対処します。これにより、推測ではなく事実に基づいて動作するAIを実現します。
Western Governors Universityで技術運用ディレクターを務めるAngel Marchena氏は、次のように述べています。「私たちの運用チームは、信頼性とスピードを維持しながら、ますます複雑化する環境を管理するという絶え間ないプレッシャーにさらされています。Dynatraceはリアルタイムのコンテキストに基づいた自動化を提供することで手作業の負担を軽減してくれるため、私たちのチームはより価値の高い業務に集中でき、運用成果の向上にもつながっています」
Dynatrace Intelligenceの仕組み
Dynatrace Intelligenceは、単に答えを提示するだけにとどまらず、自動的にその答えに基づいて行動を起こします。今回のリリースで導入される機能は以下の通りです。
- Autonomous SRE Agent:新たに検出された問題に対して自律的に起動し、それが既存の調査案件の一部かどうかを判断。既存案件であると確認された場合、エージェントは追加のインサイトで調査内容を補強し、検出された問題に進行中の調査への参照情報を付加する
- Cloud SRE Agent:修復作業を調整し、AWS、Microsoft Azure、Google Cloudの各環境にまたがるエージェントと連携。調査結果を一元化し、自律運用における単一の監査可能な記録を提供する
- Agent Builder:コードを書くことなく、顧客が独自のAIエージェントを作成・展開できるようにし、各社の環境に固有のワークフローにまで自律運用の適用範囲を広げる
- 強化されたDynatrace Assist:自然言語による調査機能とエージェント対応のワークフローを、さらに多くのユーザーに提供する新機能
- 拡大した統合エコシステム:AWS、Azure、Googleなどのハイパースケーラー、ServiceNow、Atlassian、PagerDutyといったエンタープライズプラットフォーム、開発ツール、主要なAI技術との新たな統合により、チームは既に使い慣れたシステム全体で問題の解決・修復を行える
推測ではなく答えに基づいて動作するAI
主に確率的な出力に依存する従来のアプローチとは異なり、Dynatrace Intelligenceはあらゆるアクションの根拠を、決定論的でリアルタイムなシステム理解に置いています。すべてのアクションは環境固有のコンテキストに根ざしており、透明性、監査可能性、統制を確保できるよう設計されています。これにより、企業はますます複雑化する運用ワークフローを自信を持って自動化できるようになります。
Dynatraceの最高製品責任者(CPO)を務めるSteve Tack氏は、次のように述べています。「多くのオブザーバビリティプラットフォームはデータを提供するところで止まってしまい、答えを見つけ出し、何をすべきかを判断し、実行するのは人間任せになっています。今回のDynatrace Intelligenceの機能強化により、私たちは各組織が問題を理解する段階から、それを自動的に解決する段階へと移行できるよう支援しています。エージェント型AIを決定論的なコンテキストに根ざしたものにすることで、Dynatraceはガバナンスと統制を維持しながら、企業が自信を持って業務を自動化できるようにします」
IDCのグループ担当バイスプレジデントであるStephen Elliot氏は、次のように述べています。「AI主導のオブザーバビリティに投資する企業には、データを、信頼できる自律的な行動へとつながるインテリジェンスへ転換するチャンスがあります。AIが生成するインサイトと、安全でガバナンスの効いた実行との間のギャップは最大の懸念事項の一つであり、顧客は信頼性の高い確実な成果を導くために、決定論的でリアルタイムなコンテキストと、自動化および監査可能性を必要としています」
Cloud SRE Agent、強化されたDynatrace Assist、そして拡大した統合エコシステムは、本日よりDPS上のSaaS顧客向けに提供されています。Autonomous SRE AgentとAgent Builderは、8月に提供開始予定です。
翻訳元: https://www.helpnetsecurity.com/2026/07/27/dynatrace-intelligence/