ESETは、脅威検知、調査、脅威防御、セキュリティ運用の各領域でAI機能を拡充しています。個別のアドオン製品ではなく、標準機能への組み込みという形で顧客に付加価値を提供する方針です。
「AIは企業内における新たな種類のアクターです。読み、書き、判断し、実行します。ユーザーとエンドポイントの両方の性質を併せ持つ振る舞いをする以上、それらと同等のセキュリティ上の注意を払う必要があります」と、ESETのシニアAIプロダクトマネージャーであるKamil Pšenák氏は述べています。「あらゆるものがエンドポイントに収斂しつつあります。かつてはサイバーセキュリティスタックの中で軽視されがちだった部分が、ビジネスレベルでのAIツールの普及によって、今まさに再び脚光を浴びる態勢が整っています」
多くの組織がIT部門の監督を経ないまま、AIツールや自律型エージェントを導入しています。こうした「シャドーAI」によって生じるセキュリティやコンプライアンス上の死角を減らすため、ESETはAI自体を保護できるよう製品ポートフォリオを拡充します。9月30日にESET PROTECTポートフォリオ全体で利用可能となる新機能は次のとおりです。
- ESET AI Agent Security: 自律型AIエージェントは、ファイルへのアクセス、コンポーネントのダウンロード、外部サービスの呼び出し、リポジトリの利用、コードとのやり取り、スキルやプラグインの利用といった動作の中で、悪意のある要素や侵害された要素を顧客環境に持ち込んでしまう可能性があります。AI Agent Securityは、AIサプライチェーン全体にわたるAI関連コンポーネントを検査することで、このリスクからの保護を支援します。
- ESET AI Behavioral Monitoring: AI Agent Securityがコンポーネントとサプライチェーン上の活動の検査に主眼を置くのに対し、AI Behavioral Monitoringは自律型エージェントの挙動や行動そのものに焦点を当てます。不適切なリソースへのアクセスを試みたり、安全でない操作を実行したり、想定されたタスクの範囲を逸脱した振る舞いをしたりするエージェントなど、悪意のある、あるいは疑わしい活動を検知しブロックするよう設計されています。
- ESET AI Conversation Security: 生成AIツールを利用する組織向けに設計されたこの機能は、アップロードされたファイルやメタデータを機密情報の有無について検査することで、安全でないプロンプト入力や意図しないデータ漏洩のリスク低減を支援します。また、フィッシングサイトや悪意のあるサイト、望ましくないサイトに由来するコンテンツにフラグを立てることで、AIが生成した悪意のある応答からユーザーを保護する役割も担います。
これらの新機能は、ESETの防御システムと長年にわたるAI領域の専門知識を基盤としており、複雑さを増やすことなく組織がAIリスクを管理できるよう支援します。ESETはこれらの防御機能を支える技術、モデル、インテリジェンスを自社で保有しており、サードパーティ製ソリューションを後付けしたり、顧客に個別のツールやプラットフォームの管理を求めたりすることなく、ESET AI Technologiesに直接組み込んでいます。
AIエージェント、その挙動、そして会話にまで保護対象を広げることで、ESETはチャネルパートナーやIT部門がAI時代のセキュリティを確保し、台頭する脅威に対して大規模に防御できるよう支援します。運用面での負荷を抑えつつ、追加コストなしでより強固な保護を実現する、単一の統合ソリューションによってです。
「AIは、パートナー各社が顧客と交わす会話のあり方を変えつつあります」と、ESETの米国・カナダ担当カントリーマネージャーであるRyan Grant氏は述べています。「新たなAIリスクに単に対応するのではなく、パートナーは予防を主眼に置いた戦略を主導することで、企業が運用の複雑さを抑えながら安全にAIを導入できるよう後押しできます。これは顧客との関係を深め、継続的なセキュリティサービスの成長につなげる意義深い機会です」