本日、Sysdig Secureプラットフォームの拡張機能として、Sysdig Secure AIを発表します。これは、貴社に専門家レベルのAIセキュリティチームを提供する製品です。Secure AIは、Sysdigのランタイムインテリジェンスと長年培ってきた専門知識をパッケージ化し、AIエージェントがお客様に代わってクラウドセキュリティ運用を担えるようにします。AIを前提に攻撃を仕掛けてくる攻撃者に対抗するため、私たちはセキュリティ運用のあり方そのものを変えようとしています。
今年に入り、AnthropicのClaude Mythosは、フロンティアAIモデルが脆弱性を自律的に発見・悪用できることをセキュリティ業界に示しました。その中には、成熟したコードベースの中で何年も気付かれずに存在していた弱点も含まれていました。高度な推論能力を持つモデルは急速に増えており、かつては一流の脅威アクターだけが持ち得たスキルが、あらゆるレベルの攻撃者に利用可能になりつつあります。
この影響は、新たに発見された脆弱性を攻撃者が悪用し始めるまでの時間を追跡するZero Day Clockを見れば一目瞭然です。2018年には平均で2年以上かかっていましたが、現在ではわずか数時間です。エクスプロイトが利用可能になれば、AIエージェントは攻撃のあらゆる工程を単独で実行し、リアルタイムで判断・実行することができます。
セキュリティチームは、リスクの発見と修正の間に常にギャップを抱えてきました。所見を調査し、誰に通知すべきかを特定し、修正を割り当て、フォローアップする——攻撃の悪用まで数ヶ月かかっていた時代は、このギャップも許容できるものでした。しかし現在ではその時間が劇的に短縮されており、CVE公開と同日に着弾するエクスプロイトに対抗できるスピードは、どれだけ人員を増やしても人間のチームだけでは到達できません。
Sysdig Secure AI登場
Sysdig Secure AIは、私たちのCNAPPであるSysdig Secure上に構築されたエージェント型AIレイヤーであり、専門家チームであるAIエージェントが、お客様の指示のもとでクラウドセキュリティ運用を実行します。インシデントの調査、脅威ハンティング、修正の生成、進行中のリスクの封じ込めまで、あらゆる作業を攻撃と同じスピードでこなします。
これが実際にどういうことなのか説明します。Secure AIはSysdigの豊富なデータとランタイムインサイトを取り込み、AIが正確に行動できる形にパッケージ化します。SysdigのエージェントであれSysdig以外のエージェントであれ、単に推奨事項を示すだけでなく、完全なワークフローを実行し、修正が完了するまでやり遂げます。お客様のチームは目標を設定し、重要な判断を承認するだけでよく、実務作業や日常的な判断はエージェントが担います。すべてのアクションはその判断根拠とともに記録されるため、エージェントが何を、なぜ実行したのかを常に確認でき、監査担当者や経営陣にも示すことができます。
私たちはこれを「役割の転換」だと考えています。セキュリティチームは、あらゆる手順を手動で操作するオペレーターから、作業を指揮するオーケストレーターへと変わります。プラットフォーム、テレメトリー、信頼モデルはそのままに、AIエージェントが重労働を担うことで、どんな人間のチームよりもはるかに速く作業をこなします。
AIによる防御の運用方法を選択可能
組織、そして同じ組織内のチームでさえ、AIの活用状況や重視するポイントは大きく異なります。そこでSecure AIは、お客様に合わせてパーソナライズできるようになっており、3つの働き方を提供します。どの方法を選んでも、エージェントはお客様の環境を学習し、ビジネスにとって重要な事柄に適応していきます。
誘導型のアプローチを望むチーム向けには、Sysdig UI内で動作するAgentic AIがあります。目指すべき成果を定義するアウトカムを選択すれば、Agentic AIがそれを達成するためのプランへと変換します。エージェントがワークフローを実行し、無数のダッシュボードや所見の中で迷うことなく、一つの誘導型体験の中で各ステップを案内してくれます。熟練したエージェントが中核となるセキュリティワークフローをカバーします。Vuln Agentは調査から修正まで脆弱性対応をエンドツーエンドで推進し、SOC Agentはベテランのアナリストのように脅威を調査します。Posture Agent、Risk Agent、Response Agentがチームに加わり、予防から対応まで、セキュリティのライフサイクル全体をカバーします。
Claude Code、Codex、Cursorといった、すでにAIコーディングエージェントを活用しているチーム向けには、Headless Cloud SecurityがSysdigのインテリジェンスをそれらのツールに直接組み込みます。お客様のコーディングエージェントがセキュリティの専門家に変わるのです。組織に合ったワークフローを構築すれば、コードが存在するその場所で修正が行われます。Headless Cloud Securityは最近発表したばかりですが、詳細はこちらでご覧いただけます。
従来のSysdig体験に慣れているお客様には、GenAI Assistantが最も手軽な入り口となります。目に映るものについて、平易な言葉で質問するだけで、明快な答えとその背景、そして推奨される次のステップを得ることができます。
これら3つのモードは同じランタイムインテリジェンスとコンテキストを共有しているため、モード間で作業をシームレスに移行できます。あるセキュリティエンジニアが、Agentic AIで「エクスポージャーの削減」という目標を設定したとしましょう。膨大な数の未対応脆弱性がその前に立ちはだかっています。Agentic AIは数秒でそれらをふるいにかけ、実際にランタイムでエクスポージャーが存在するものだけを洗い出し、修正のためのチケットを起票します。これは人間のチームであれば数日かかる作業です。その後、作業は修正が行われる場所、つまりコードへと移ります。同じエンジニアがそのチケットをClaude Codeで受け取ると、リメディエーションスキルがリポジトリ内で直接プルリクエストを生成します。Secure AIは、目の前のタスクとAI活用の成熟度に最も合ったモードで作業できる柔軟性をチームに提供します。
安心して行動を任せられるエージェント
Secure AIにおいて、すべての出発点はデータです。AIエージェントの精度は、その行動の根拠となるデータの質に左右されます。Secure AIは、カーネルレベルにまで及ぶランタイムインテリジェンスの上で動作します。エージェントは、実際に何が実行されているのか、何が外部に露出しているのか、そして環境内の何が悪用可能なのかといった悪意ある挙動をリアルタイムで把握します。Sysdigの深く文脈に基づいたインサイトとテレメトリーにより、エージェントは信頼性の高いシグナルのみに基づいて行動します。
優れたデータがあったとしても、エージェントにはそれをどう活用すべきかの知見が必要です。Secure AIは、Sysdigが長年培ってきたセキュリティの専門知識をパッケージ化し、中核となるクラウドセキュリティワークフローを導くエージェントと、それらが動作する基盤となるスキルにエンコードしています。UI上で動くSysdig自身のエージェントであれ、当社のスキルを実行するお客様独自のコーディングエージェントであれ、導入初日から専門家のように機能します。
そこからさらに、時間の経過とともに精度を高めていきます。私たちのエージェントは、お客様の環境に関する永続的な記憶を蓄積し、何が正常な状態であり、ビジネスにとって何が最も重要なのかを学習していきます。時間が経つにつれ、どのリソースが最も重要か、どの程度のリスクなら許容できるかを把握するようになり、一つひとつのやり取りが次の判断の精度を高めていきます。
これらすべてにおいて、Secure AIはお客様が定めたガードレールの内側で運用されます。影響の大きいアクションはまずお客様のチームに確認が求められ、すべてのアクションには完全な監査証跡が残ります。エージェントは、実際のデータと本物の専門知識に基づき、お客様が定めた境界線の内側で行動することで、その信頼を獲得していくのです。
同じ人数で10倍の仕事量を
これらすべてが積み重なることで、チームの1週間は大きく変わります。例えば、脆弱性調査を1件取り上げてみましょう。現在では、熟練したアナリスト3名がそれぞれ約45分をかけて、コンテキストを集め、担当者を突き止め、何をすべきかを判断しています。Secure AIを使えば、エージェントが調査、相関分析、優先順位付けをすでに終えているため、アナリスト1名が15分足らずでこの作業を完了できます。
これを、チームが手掛けるあらゆる業務に当てはめてみてください。アラートの仕分けやチーム横断での修正対応の追跡など、これまで1週間を要していた作業が数分で完了します。1日に数件しか調査できなかったチームが、同じ人員のまま10倍の件数をこなせるようになり、人はその分の時間を、本当に人間の判断が必要な意思決定に充てられます。
そして四半期末に経営陣から「会社は以前より安全になったのか」と問われたとき、その答えはもはや活動内容を並べたスライドではありません。Secure AIは、お客様が選んだアウトカムに対する進捗を追跡するため、カバレッジ、エクスポージャー時間、SLA遵守率といった指標がどう推移したかを正確に示すことができます。
防御側にもAIを
AIを最初に活用したのは攻撃者側でした。Secure AIは、Sysdigの深いランタイムインテリジェンスに裏打ちされたエージェントによって、攻撃者が悪用するよりも速くリスクを発見・修正することで、防御側が優位に立つための手段です。エージェントを防御側に配置したチームこそが、次に何が起きても対応できる備えを持つことになるでしょう。
詳しく知りたい方は、ぜひ本日Secure AIの実際の動作をご覧ください。AIエージェントをクラウド防御にどう役立てられるかがわかります。あるいはSecure AIについてさらに詳しく読み、貴社チームに最適な方法を見つけてください。
翻訳元: https://webflow.sysdig.com/blog/introducing-sysdig-secure-ai



