- 攻撃者はソーシャルエンジニアリングを用いてリーバイスのネットワークに侵入し、企業データを盗んだとみられる
- 盗まれた情報や手口、実行者に関する詳細の大半は依然として明らかになっていない
- ボイスフィッシングによる恐喝集団の関与が疑われるが、犯行声明を出した組織はまだない
Levi Strauss(リーバイス)は、最近サイバー攻撃を受け企業ファイルが流出したことを明らかにしました。ただし、事件を巡るいくつかの重要な詳細は依然として公表されていません。
同社は米証券取引委員会(SEC)に新たな報告書を提出し、その中でハッカーが従業員3名に対する「ソーシャルエンジニアリング」を通じて自社のインフラに侵入したと説明しています。それがメールによるものだったのか、ボイスフィッシングだったのか、あるいは別の手口だったのかは分かっていません。
ネットワークへの侵入後、身元が特定されていない犯人らは「特定の企業情報にアクセスし、外部に持ち出した」とされています。ここでも、どの情報にアクセスされ、どの程度の量が流出したのかは明らかになっていません。
UNC6671の犯行か
これを受けてリーバイスは、「対応プロトコルを発動し、封じ込め対策を実施したうえで調査を開始した」としており、調査は現在も継続中です。ただし、これらの対策の具体的な内容や、犯人がどのように排除されたのかについても明らかにされていません。
同社によると、今回の事件が事業運営を妨げたり、業務に支障を来したりすることは一切なく、重大な影響が生じるとも見込んでいないとのことです。
リーバイスは実行者の名前を公表しておらず、ダークウェブ上で犯行声明を出した組織も今のところありませんが、一部の報道ではUNC6671の名前が挙がっています。これは「ボイスフィッシングを通じてデータ窃取と恐喝を行う、金銭目的の脅威クラスター」とされる集団です。この手口は、データ恐喝集団としては最大級とも言えるShinyHuntersから「借用」したものとみられています。
この集団は標的(通常は企業のSaaSソリューションにアクセス権を持つ下位レベルの従業員)に電話をかけ、IT部門を装って被害者を説得し、リモートアクセスを許可させるか、あるいは認証情報を盗み取るための悪意あるランディングページへ誘導します。
そこから攻撃者が入り込み、インフラの構成をマッピングし、価値あるデータを外部に持ち出したうえで、データ削除と引き換えに暗号資産による支払いを要求するという流れです。
本誌はリーバイスに追加の質問を送っており、回答が得られ次第この記事を更新する予定です。