Microsoftは、2026年8月のPatch Tuesdayで配信されたWindows 11向け更新プログラムが原因で発生しているゲーム関連の不具合について、暫定的な対処法を公開しました。
影響を受けたPCでは、ゲームがクラッシュしたり起動できなかったりするほか、ゲームのフリーズ、「EXCEPTION_ACCESS_VIOLATION」エラー、さらにはシステムの予期しない再起動が発生したとの報告が寄せられています。
水曜日にこの既知の問題を調査中であることを認めた際、Microsoftは、Windows 11 24H2および25H2を実行しているシステムにおいて、ARC Raiders、MARVEL Tōkon: Fighting Souls、The Finalsなどのゲームに影響が及んでいると説明しました。
「2026年8月11日にリリースされたWindows更新プログラム(KB5121003)以降、ゲームを正常に実行できなくなるという問題の報告をMicrosoftは受けています」とMicrosoftは述べています。
木曜日の更新情報では、同社はこのゲーム関連の不具合を、影響を受けたWindowsシステム上でRGBデバイスによってインストールされるドライバーやコンポーネントに関連付けています。
「現在進行中の調査により、この問題はRGBライティング機能を備えた周辺機器または内部デバイスコンポーネントに関連していることが分かっています。こうしたデバイスは、inpoutx64に似たファイル名を持つドライバーやコードコンポーネントをインストールする場合があります。これらのドライバーが検出されたシステムでは、特定のゲームを起動することでこの問題が引き起こされます」と同社は説明しています。
「現在、これらのRGBコンポーネントと、この問題を引き起こすゲームとの関係性について解明を進めています。詳細な情報が判明次第、続報をお知らせします」
The FinalsやARC Raidersを手がけるスウェーデンのゲーム開発会社Embark Studiosは、inpoutx64.sysがこれらの問題を引き起こしているというMicrosoftの見解を認めた一方で、この問題はWindowsカーネルドライバーに加えられた変更に起因するものだとも付け加えています。
公式の回避策が公開
Microsoftは、問題を解決するまでの暫定的な対処法を公開しました。これには、Windowsレジストリを使ってinpoutx64ドライバーを無効化する作業が必要です。
Microsoftが今後の更新プログラムでこの不具合を修正した後に、変更を元に戻す必要が出てくる可能性があるため、レジストリのバックアップを取っておくことも重要です。
レジストリからドライバーを無効化するには、以下の手順に従ってください。
- スタートメニューを開いて「regedit」と入力し、レジストリエディターを起動します。
- HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\inpoutx64キーに移動します。ウィンドウ左側のフォルダーを使うか、ウィンドウ上部のアドレスバーにパスを直接入力することで移動できます。
- ウィンドウの右側で、Startという名前のレジストリ値を見つけます。このキーをダブルクリックし、値のデータという項目に「4」と入力します。
- ウィンドウを閉じてコンピューターを再起動します。
「なお、このレジストリキーを無効化すると、周辺機器やコンポーネントのRGB機能に関する不具合や、RGB機能を制御するソフトウェアに関する問題など、意図しない動作が発生する可能性がある点にご注意ください」とMicrosoftは警告しています。「このような問題が発生し、機能を復元したい場合は、レジストリキーを以前の値に戻すことでドライバーを再度有効化できます」
Microsoftはまた、この問題が発生しているユーザーに対し、Feedback Hubアプリを通じて報告を提出するよう呼びかけており、これらの問題を引き起こすゲームとRGBコンポーネントとの関連性について、引き続き解明を進めているとしています。
Windowsの更新プログラムが原因のゲームの安定性・パフォーマンス問題にMicrosoftが対応するのは、今回が初めてではありません。
例えば同社は以前、Asphalt 8: Airborne、Star Wars Outlaws、Assassin’s Creed、Avatar: Frontiers of PandoraのプレイヤーがWindowsデバイスを最新バージョンにアップグレードできなくなっていた複数のアップグレードブロックを解除しています。
直近では、Windows 11 24H2デバイスで一部のゲームに不具合を引き起こしていたAuto HDR機能のバグを修正した後、別の互換性ホールドを解除しました。