ボストン・サイエンティフィックが、大規模なサイバーインシデントによって広範なIT障害に見舞われた最新の医療技術(medtech)企業となりました。
米国に本社を置く同社は8月26日に発表した短い声明の中で、インシデントはその前日に確認され、「特定の情報技術システム」に影響を及ぼしたと明らかにしました。これにより「ネットワーク障害と会社の業務への支障」が生じたと同社は付け加えています。
「検知後、当社はインシデント対応プロトコルを発動し、サードパーティのサイバーセキュリティ専門家の支援を受けながら、脅威の評価と封じ込めに向けた調査を開始しました」と声明は続けています。
「今回のインシデントは、顧客からの注文の処理・出荷能力を含め、特定の運用システムおよび業務アプリケーションへのアクセスに影響を及ぼしています」
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同社によるSECフォーム8-Kの届出では、今回のインシデントが「世界的」な業務障害を引き起こしたことが追加で明らかにされています。
同社は現在、影響を受けた機能とシステムアクセスの復旧に取り組んでいるとしていますが、「完全復旧の時期はまだわかっていない」と付け加えています。
ボストン・サイエンティフィックは世界最大級の医療機器メーカーの一つで、従業員数は59,000人、127カ国で事業を展開し、売上高は約200億ドルに上ります。同社の製品は、毎年4,800万人を超える患者の治療に役立っているとされています。
Huntressのセキュリティ運用部門シニアマネージャーであるドレイ・アーガ(Dray Agha)氏は、深刻な連鎖的影響が生じる可能性があると警鐘を鳴らしています。
「大手メーカーが機能不全に陥り、医療関連の注文を処理・出荷できなくなると、その混乱は即座に波及効果を生み、最終的には重要な治療の遅延や患者ケアへの影響につながりかねません」と同氏は主張しています。
「現代のサイバー攻撃はデジタルネットワークと物理的な業務との間の隔たりを瞬く間に埋めてしまいます。この点は、製造業や医療技術企業が厳格なネットワークセグメンテーションを優先すべき理由を裏付けるものです。一つの企業内ITシステムへの侵入が、グローバルな事業継続全体を完全に狂わせてしまうことのないようにする必要があります」
増え続けるMedtech被害企業のリスト
ボストン・サイエンティフィックは、今年サイバー攻撃の被害に遭った、増加を続けるmedtech企業の一社です。
4月には、メドトロニックがShinyHuntersに標的にされ、データ侵害を確認しています。
6月には、アイリズム・テクノロジーズ(iRhythm Technologies)がサードパーティアプリケーションに保存されていたデータに関わる不正アクセスを報告しました。
その1カ月後には、アボット・ラボラトリーズが、がん診断事業部門とLabCentralポータルにおいて不正アクセスを伴う2件のインシデントを調査中であると発表しました。ただし同社は、業務への影響はなかったと主張しているとされています。
ボストン・サイエンティフィックの件に最も近いと思われるのは、3月に発生したストライカー(Stryker)への攻撃でしょう。この攻撃では親イラン系の脅威アクターがIntuneを悪用して企業デバイスのデータを消去し、同社の世界各拠点のオフィスを操業停止に追い込みました。
コルシカ・テクノロジーズ(Corsica Technologies)のCISOであるロス・フィリペック(Ross Filipek)氏は、ボストン・サイエンティフィックのセキュリティチームは今後、封じ込めと復旧に優先的に取り組むことになるだろうと述べています。
「セキュリティチームには、何が影響を受けたのか、どのシステムなら安全に再稼働できるのかを常時把握できる可視性が必要です」と同氏は付け加えています。
「医療分野では、ダウンタイムがすぐに業務上の悪影響につながります。強固なインシデント対応とは、環境を保護しながら、できる限り安全かつ効率的に重要なサービスの復旧を後押しするものでなければなりません」
翻訳元: https://www.infosecurity-magazine.com/news/boston-scientific-global/