FBIがサイバー戦略を文書化して公表

FBIは水曜日、悪意あるハッカーやデジタル犯罪集団への対抗方針を詳細にまとめた初の公開サイバーセキュリティ戦略を発表しました。

「これは包括的な戦略であり、私たちのチーム、各支局、世界各地の拠点に方向性を示し、この取り組みに対抗するためにあらゆる努力をどう連携させるかを定めるものです」。FBIサイバー部門の副部長を務めるブレット・レザーマン氏は、ワシントンD.C.で開催されたビリントン・サイバーセキュリティ・サミットの円卓討論会で報道陣にこう語りました。

「現在、サイバー犯罪や国家主体によるハッキングは、複雑さ、巧妙さ、そして頻度のいずれにおいても増加を続けています」と同氏は付け加えました。「私たちにとって重要なのは、この問題への取り組み方に優先順位をつけることです。起きているすべての事案に対応することはできないため、何にどう取り組むかについても優先順位を決める必要があるからです」

同局はこれまでも同様の戦略を策定してきましたが、それらは機密扱いであったり、特定の脅威対応部門が個別に運用していたりするものでした。今回発表された17ページの文書には機密付録がなく、FBIが2025年初頭以降に実施した、いわゆる「連続作戦」50件を経て公表されました。この中には、脆弱な米国内の家庭用ルーターからロシア軍情報機関を排除するという注目度の高い取り組みや、Microsoftとの共同作業によりLummaマルウェアのインフラを摘発した事例も含まれます。

レザーマン氏によれば、この文書はトランプ政権によるサイバーセキュリティ戦略、デジタル犯罪や詐欺への対抗に関する最近の大統領令、そして先月発出され民間業界が破壊的なオンライン作戦に参加できるようにする覚書を土台としているとのことです。

サイバー作戦を支える「4本の柱」

今回初めて公表されたこの文書では、FBIが刑事・国家安全保障双方のサイバー権限のもとでどのように活動するかについて、4つの「柱」が詳細に示されています。敵対勢力に代償を課すことや被害者支援から、産業界との連携、そしてFBI自身のデジタル対応能力の強化まで、多岐にわたる内容です。

レザーマン氏によると、この全体戦略は中国、ロシア、犯罪集団などへの対応を専門とするサイバー部門内の各脅威対応チームを後押しし、それぞれが独自の機密戦略を策定した上で、最終的に一つにまとめ上げていく方針だといいます。ただし、実施計画はまだ策定されていません。

「次はその部分に取り組んでいきますが、期限は特に設けていません」と同氏は報道陣に語りました。「多くのチームはすでに独自の戦略を持っており、それを今回の戦略に沿う形で調整していくことになります」

同氏は、サイバー部門も法執行機関の他部門と同じ指標を用いて成果を測定するとしています。具体的には、逮捕者数、回収した資金の額、支援した被害者の数などが挙げられます。

「皆さんに最も感じていただきたい変化は、私たちが最良の行動機会をただ待つのではなくなったという点です」とレザーマン氏は述べています。「年に数回しか行われない大規模な合同連続作戦を待つのではなく、今後はより多くの、重要な意味を持つ作戦を目にすることになるでしょう。私たちは敵対勢力を継続的かつ迅速に妨害する機会に、常に取り組んでいるからです」

こうした対応頻度の向上と、同局が最近実施してきた各種作戦が相まって、「望むらくは」デジタル上の脅威の減少につながるだろうと同氏は述べています。

「米国におけるサイバー脅威の指令を完全になくせるとは考えていません。しかし私たちの目標は行動を変えることであり、それは実現できていると考えています」とレザーマン氏は述べ、ランサムウェアの身代金支払いの減少や、国家主体によるハッキング体制を支援してきた企業の行動変化と同氏が形容する事例を挙げました。

「私たちは確かに影響を与えていると考えています。過去6か月間私たちが行ってきたことを発信し続け、今後6か月から12か月の間も継続していくことで、確実な影響がもたらされると信じています。 アメリカの人々は、その結果として好ましい変化を目にすることになるでしょう」

翻訳元: https://therecord.media/fbi-releases-first-public-cybersecurity-strategy

本記事は therecord.media の記事を翻訳・要約したものです。