米国をはじめとする各国の少なくとも12の組織のネットワークにContiランサムウェアを展開したウクライナ国籍の男に対し、その関与を理由として禁錮4年の判決が下されました。Contiランサムウェアグループは、被害者のネットワークに侵入して機密データを窃取した上でデバイスを暗号化し、金銭を要求する二重恐喝手口を用いていた大規模なランサムウェア組織です。Contiランサムウェア事業は2020年にRyukランサムウェアグループが活動を停止した後に台頭し、2022年まで活動を続けていました。この間、同グループは31の海外諸国、米国47州、コロンビア特別区、プエルトリコに及ぶ推定1,000の組織に対してランサムウェア攻撃を仕掛けたとされています。
一部のランサムウェアグループが医療機関への攻撃を禁じていたのに対し、Contiにはそうした制限が一切なく、医療機関を積極的に標的にしていました。同グループの活動は2021年にピークを迎え、アイルランドの保健サービス執行機関(Health Service Executive)や、サンディエゴのScripps Healthをはじめとする多数の米国の病院など、重要インフラ機関が数多く攻撃を受けています。米司法省(DoJ)によると、Contiランサムウェアグループが2022年1月時点までに集めた身代金の総額は推定1億5,000万ドルに上るとされています。
元アイルランド・コーク在住のOleksii Oleksiyovych Lytvynenko容疑者(44歳)は、2023年7月にアイルランド国家警察によってアイルランド国内で逮捕され、昨年、裁判のため米国に身柄を引き渡されました。Lytvynenko容疑者は、Contiランサムウェア事業で使用された不正ツールの開発者であること、少なくとも12社のネットワークに侵入したこと、そして窃取したデータを外部に持ち出して保管していたことなどで訴追されていました。
Lytvynenko容疑者は、2021年9月以降Contiランサムウェア事業のメンバーであったこと、米国内の8件および海外の4件の被害者から窃取したデータを管理していたこと、そして身代金を要求していたことを認めました。同容疑者は共謀者の一人が率いるチームの一員であり、グループが被害者のネットワークに不正なソフトウェアを読み込ませる際に使用するローダー型マルウェアの開発を担当していました。2026年6月、Lytvynenko容疑者は電信詐欺共謀の罪1件について有罪を認め、最大で禁錮20年となり得る量刑判断を待っていました。2026年9月10日、同容疑者には連邦刑務所での禁錮4年の判決が言い渡されました。
テネシー州中部地区担当のBraden H. Boucek連邦検事は、次のように述べています。「Contiのようなランサムウェア攻撃は、国内外の企業や機関、そして家庭に現実の被害をもたらします。今回の判決は、サイバー犯罪者が国境やキーボードの背後に隠れて正義から逃れることはできないということを示すものです。この成果の実現に尽力してくれた法執行機関および国際的なパートナーの皆さんに感謝します」
Contiの共謀者としては、ほかにロシア国籍のMaksim Galochkin容疑者、Maksim Rudenskiy容疑者、Mikhail Mikhailovich Tsarev容疑者、Andrey Yuryevich Zhuykov容疑者の4名もContiランサムウェア攻撃への関与で起訴されており、テネシー州中部地区において刑事訴追手続きが係属中です。
翻訳元: https://www.hipaajournal.com/conti-ransomware-member-sentenced-4-years/