Appleは、iPhone、iPad、Macに搭載される子ども向けの安全機能を全面的に刷新しました。今回の再設計を貫くのは一つの考え方です。まず子どもにできることの少ないデバイスを与え、成長に合わせて機能を開放していくというものです。この新機能は6月にプレビューが公開された後、9月14日に正式リリースされ、利用にはiOS 27、iPadOS 27、またはmacOS 27が必要です。

基盤となる子どもアカウント
すべての機能は、ファミリー共有を通じて設定する「子どもアカウント」を土台としています。13歳未満の子どもには必須であり、18歳まで利用可能で、これによってシステム全体で年齢に応じた保護機能が有効になります。Appleが強調するのは、子どもアカウントがなければ、それ以外の機能は一切適用されないという点です。他人のApple Accountでサインインしたお下がりのデバイスを使う子どもには、こうした保護機能は一切適用されません。
セットアップのタイミングも早まりました。セットアップアシスタントの段階で、保護者はデバイスにそもそもどのアプリを入れておくかを選択できます。必要最小限のアプリのみ、Appleが推奨するアプリセット、あるいはカスタム選択の3通りから選べます。
許可制の仕組み
今回、既存の「購入をリクエスト」モデルを拡張する2つの機能が追加されました。「購入をリクエスト」は、アプリのダウンロードやアプリ内課金を保護者のメッセージに送って承認を求める仕組みですが、これと同様の仕組みをWebサイトにも適用したのが「閲覧をリクエスト」です。子どもがSafariで新しいサイトへのアクセスをリクエストすると、そのリクエストは保護者に送られ、保護者は内容を確認したうえで判断できます。Appleによると、この機能はSafariのほか、スクリーンタイムをアップグレードした他のWebKitベースのブラウザでも利用可能です。Apple WatchとVision Proでは、承認済みのサイトのみが表示されます。

連絡先についても同様の仕組みが導入されます。子どもが電話、FaceTime、メッセージを通じて新しい電話番号やアカウントに連絡を取るには、事前の承認が必要になります。
スクリーンタイムにスケジュール機能を追加
今回最も大きな変更点は「タイム・アローワンス」です。これはアプリごとに厳格な上限を設ける従来の方式に代わり、ゲーム、エンターテインメント、ソーシャルメディアといったカテゴリー全体に配分される1日あたりの利用時間予算を設定する仕組みです。保護者はまず合計時間を設定し、その後カテゴリーごとに個別調整を行います。Appleは年齢に応じた推奨初期値を用意していますが、これはあくまで出発点であり、絶対的な指標ではないとしています。
Appleによると、こうした数値の根拠となっているのは、米国小児科学会(American Academy of Pediatrics)をはじめとするオンライン安全・健康分野の専門家の知見です。Appleは同学会と協力し、その「ファミリー・メディア・プラン」をApple製品上で保護者が活用できる参考資料として作り替えているところだといいます。
このスケジュール機能は既存の設定に重ねる形で機能し、登校前、授業中、放課後でそれぞれ異なるアプリのセットを設定できます。保護者は他の保護機能を解除することなく、食事中にデバイスを一時停止したり、追加の利用時間を付与したりできます。また、利用上限に達した子どもには、追加時間をリクエストするよう促す通知が表示されます。
「コミュニケーションの安全性」の対象範囲を拡大
「コミュニケーションの安全性」は、これまでも共有された画像や動画に含まれる検出済みのヌード表現をブロックしてきましたが、今回、グロテスクな表現や暴力的なコンテンツもブロック対象に追加されました。さらに、この検知機能は静止画像や録画コンテンツだけでなく、FaceTimeのライブ通話にも適用されるようになりました。
もう一つの新機能として、保護者は子どもの年齢層をサードパーティ製アプリと共有できるようになりました。Appleはこれを「プライバシーに配慮した方法」だと説明しており、開発者は生年月日を取得することなく、体験を最適化できるようになります。この機能はオプトイン方式で、いつでも解除可能です。
利用開始前に注意すべき点
今回のスクリーンタイムのアップデートには、厳格な前提条件があります。ファミリー共有グループ内のすべてのデバイスをアップデートする必要があり、子どもと保護者のデバイスだけでは不十分です。Appleが挙げているのはiOS 27、iPadOS 27、macOS 27、watchOS 27、visionOS 27で、つまりアップデートし忘れたiPadや、古いバージョンのままのApple Watchが1台でもあると、グループ全体の機能が止まってしまうことになります。また、地域や言語、機種によっては一部機能が利用できない場合があるともAppleは付け加えています。
翻訳元: https://www.helpnetsecurity.com/2026/09/15/apple-parental-controls-ios-27/