英フィンテック大手Revolutから、偽の政府機関要請を通じて5カ月にわたりデータを窃取したとするハッカーが、300万ドルの身代金を要求しています。
先週、同社は影響を受けた可能性のあるユーザーに通知を行い、氏名、パスポート情報、メールアドレス、電話番号、金融情報といった個人情報がこのデータ漏洩によって流出したことを明らかにしました。
ハッカーはこれらの情報を入手するため、公的な政府機関になりすましました。Revolutは法執行機関からの法的な要請に応じる義務があるため、この要請に従ってしまったのです。
RevolutはSecurityWeekの取材に対し、なりすまされた政府機関の名称や、影響を受けた個人の人数については明らかにしませんでした。
水曜日、「IAmNotAVillain」を名乗る脅威アクターが公然とRevolutに300万ドルを要求し、同社から入手したとされる顧客情報を売却すると脅迫しました。
しかし、このハッカーを名乗る人物はどうやら、要求内容をRevolutに直接伝えてはいなかったようです。
Revolutの広報担当者はSecurityWeekの問い合わせに対し、「Revolutは、これらの主張を行っている個人やグループから直接の連絡や要求を受けたことはありません」と回答しています。
IAmNotAVillainはまた、窃取したとされる情報のサンプルが、このデータ漏洩について自らも関与を主張する元協力者の手元にあるとも公言しています。
Revolut顧客680人分の情報と、警察データ147GB
Hudson Rockの報告によれば、Duelの調査チームはこの脅威アクターとの接触に成功しており、Revolutが偽の政府機関要請に約5カ月間にわたって応じ続けていたことを突き止めています。
この攻撃キャンペーンは、ハッカーが情報窃取型マルウェア(インフォスティーラー)への感染を通じて政府職員のアカウントを侵害したことから始まりました。ハッカーはそのメールアカウントを使い、英Revolutのリトアニア拠点子会社であるRevolut Bank UABに対して不正な政府機関要請を送りつけていたのです。
ハッカーによれば、Revolut Bank UABはその要請の正当性を疑うことなく応じていたといいます。
SecurityWeekが把握しているところでは、暗号資産の大口保有者(ホエール)とされるRevolut顧客約680人分の個人情報および金融情報が漏洩したとみられます。
別のやり取りの中で、ハッカー側はこの攻撃キャンペーンが6カ月間続いたと主張しており、さらにイタリアの法執行機関から147GBを超えるデータを窃取したことも明らかにしています。イタリア警察はこの件について捜査を開始しました。
侵害されたpec.interno.it上のメールアドレスは、イタリア内務省の職員のものとみられます。Hudson Rockによれば、pec.interno.itに関連する侵害された認証情報は300件以上確認されているとのことです。
同サイバーセキュリティ企業は、「この情報をもとに分析すると、ハッカー自身がこれらの職員を直接感染させた可能性は極めて低いと見ています。むしろ、これらの認証情報を含む既存のインフォスティーラーのログを購入または利用し、実際の侵入経路を偽装しようとした可能性が高いでしょう」と指摘しています。
翻訳元: https://www.securityweek.com/revolut-data-breach-5-months-680-high-profile-accounts-3m-ransom/