ハッカーがアリゾナ州の裁判所から保護命令と里親養育の記録を窃取

「アリゾナ州の裁判所システムは、犯罪目的のハッカー、またはそのボットによるサイバー攻撃の標的になりました」

アリゾナ州最高裁判所は、州の裁判所システムがハッカーの攻撃を受け、「多くのアリゾナ州民」の個人情報が盗まれたことを、このように発表しました。

裁判所によると、攻撃は裁判所職員が悪意のあるリンクを含むフィッシングメールをクリックしたことから始まりました。攻撃者は、保護命令や里親養育の事案に関する記録を含む、機密性の高いバックアップファイルをコピーしました。

裁判所は、コピーされたファイルに陪審員、証人、裁判所職員の情報が含まれていた証拠は、現時点では確認されていないとしています。攻撃者や動機は特定されていません。事案はFBIとともに調査中で、犯行声明を公に出したランサムウェアグループもありません。

裁判所は続報で、攻撃者がアリゾナ州里親養育審査委員会(Foster Care Review Board)の作成した勧告報告書を15万件以上コピーしたことを明らかにしました。報告書は、2010年までさかのぼる、子どもの養育と保護に関する現在および過去の事案を対象としています。

これらの文書には、子どもに関する情報、関係者の氏名、委員会が検討した事案資料、調査結果のほか、裁判所、保護者、アリゾナ州児童安全局(Arizona Department of Child Safety)に向けた勧告が含まれる可能性があります。裁判所によると、報告書に住所や電話番号などの連絡先情報は含まれていません。

コピーされたのは、高度に圧縮された形式で保存されたバックアップファイルです。ランサムウェアなどの破壊的なインシデントからの復旧に備えて保管されていました。

保護命令に関連する情報は、安全とプライバシーの面で特に深刻な懸念を招く可能性があります。保護命令は、虐待、嫌がらせ、脅迫から人々を守るためのものです。一部の記録が公開されている場合でも、氏名、事案の詳細、場所、その他の機微な情報を組み合わせると、虐待的あるいは脅迫的な人物から身を遠ざけようとしている人々に危険が及ぶおそれがあります。


裁判所は現時点で、情報が共有された証拠はないとしています。ただし、多くの情報漏えい調査と同様に、この状況は変わる可能性があります。調査担当者が盗まれた情報の正確な範囲を突き止め、データの公開、販売、悪用を監視していくためです。

裁判所によると、アリゾナ州では現在約8,000人の子どもが里親のもとで養育されています。裁判所は、影響を受けたとみられる人々に連絡を取っています。

影響を受けた場合の対処法

  • 裁判所の案内を確認する。 情報漏えいはそれぞれ状況が異なります。裁判所の専用ウェブページで最新情報を確認し、個別の案内があればそれに従ってください。
  • なりすましに注意する。 サイバー犯罪者が、アリゾナ州最高裁判所、ほかの政府機関、または知人を装って連絡してくる可能性があります。連絡してきた相手は、別の信頼できる手段で確認してください。
  • 慌てず落ち着いて対応する。 フィッシング攻撃は、身近な人物やブランドになりすまし、不在配達、アカウント停止、セキュリティ警告などの名目で、急いで行動するよう迫ることがよくあります。
  • ダークウェブに情報が出回ったら早期に警告を受ける。 アリゾナ州の裁判所での情報漏えいで自分の情報がコピーされたという通知を受けた場合は、ID監視を利用すると、情報流出の兆候を確認でき、ID盗難の被害に遭った際にもサポートを受けられます。

シークレットウィンドウでできることには限りがあります。 
 
情報漏えい、ダークウェブでの取引、クレジット詐欺。Malwarebytes Identity Theft Protection はそのすべてを監視し、すばやく警告します。ID盗難保険も付帯しています。 

翻訳元: https://www.malwarebytes.com/blog/data-breaches/2026/09/hackers-steal-protective-order-and-foster-care-records-from-arizona-courts

本記事は malwarebytes.com の記事を翻訳・要約したものです。