Anaconda、エージェントスウォームと自律型セキュリティテストを統合

Anacondaは、Anaconda Platform全体にわたる新機能を発表しました。エージェント型開発と自律型セキュリティテストを組み合わせるものです。今回の拡張では、エージェントスウォームと自律型レッドチームエージェントを、信頼できるパッケージ、モデル、環境と統合しました。開発者はより迅速にリリースでき、本番環境に出る前にセキュリティ上の弱点に対処できます。利用するツールやモデルの選択肢も広がり、ガバナンスは最初から組み込まれています。

Anacondaが最近実施したAIネイティブな開発者向け調査では、エージェントスウォームへの勢いが鮮明になりました。回答者の63%が何らかの形でこの技術の導入に向かっており、スウォームが急速に標準的な手法になりつつあることを示しています。AIエージェントが開発者のタスクをより多く担い、企業のツールやデータにアクセスするようになるにつれ、組織にはそれに見合うセキュリティテストとランタイム制御が必要です。

このギャップは、Enkrypt AIの調査にも表れています。同調査は4か月にわたり、25,264台のMCPサーバー上にある268,210超のエージェントツールをスキャンし、その73%に脆弱性を確認しました。開発者には、どのエージェントが動作したのか、どのデータにアクセスしたのか、どのツールを呼び出したのか、そして割り当てられた権限の範囲内にとどまっていたのかを把握できる可視性が求められます。

AnacondaのCEOであるDavid DeSanto氏は次のように述べています。「AIアプリケーションを構築する人は今、難しい立場に置かれています。迅速に進めるプレッシャーと、セキュリティや安全性のリスクに対する社会の懸念の高まりとの間で、バランスを取らなければならないからです。企業には、AIシステムが本番環境に到達する前にリスクを特定し、最小限に抑える手段が必要です。エージェントスウォームと自律型レッドチームエージェントを導入することで、お客様は構築と同じ速さでセキュリティを確保できるようになります」

Anacondaは、最近のKilo Code、Enkrypt AI、Outerboundsの買収を足がかりに、企業が独自の「AI Dev Factory」を構築・強化できるよう支援しています。そのための新機能は次の3つです。

  • AI Workspacesは、エージェント型ツールと信頼できるコンポーネントを一つにまとめます。開発者やデータサイエンティストは、モデルを自由に選び、コストを最適化しながら作業を加速できます。
  • エージェントスウォームが、主要なAIワークスペースであるKiloを通じて初めてVS Codeに対応します。複数のエージェントを動的に連携させ、並列で構築し、コンテキストを共有し、トークンコストを最適化します。
  • Kilo Desktopによるローカル AI開発は、ソフトウェアエンジニアリング、データサイエンス、安全なPython環境管理を統合します。500以上のAIモデル、19,000以上の検証済みパッケージ、ローカルでのモデル実行、そしてユーザーとエージェントが一緒にセルを編集・実行できるライブノートブックセッションを利用できます。
  • Sign in with ChatGPTにより、追加のログインやトークンコストなしに、Kiloのすべての画面を利用できます。
  • ソースビルドパッケージとして、新たに検証した13,000以上のAI、ML、Pythonパッケージを追加します。世界最大のソースビルドライブラリをさらに拡張します。
  • Model Catalogは、厳選したライブラリで77の検証済みオープンソースモデルを提供します。ガバナンスを損なうことなく、開発者の選択肢を広げます。
  • MCPは、新しいAnaconda MCPを通じて、同じ信頼性とガバナンスをエージェントのツール呼び出しにも拡張します。
  • AI SecurityとGuardrailsは、継続的なセキュリティテストとランタイム保護を提供します。チームはリリース前に弱点を発見し、AIシステムの進化に合わせてリスクを管理できます。
  • レッドチーミングは、300以上の攻撃カテゴリにわたってモデル、エージェント、MCPに挑みます。リアルタイムに適応し、デプロイ時や本番環境での弱点を洗い出します。
  • Guardrailsはランタイム保護を拡張し、エージェント、ツール、RAG、MCP全体でリスクのある動作を承認、修正、またはブロックします。
  • Agent Incident Registryは、公に報告されたエージェントのインシデントについて、ソースに裏付けられた検証済みの記録を企業に提供します。ベンダーの主張にとどまらず、セキュリティに関する主張を独立して確認できる手段を提供する、業界初の取り組みです。
  • AI Orchestrationは、再現可能なワークフローと環境を提供します。チームは開発からテストを経て本番環境まで、AIを大規模かつ確実に移行できます。
  • オーケストレーションワークフローは、AI Artifactsにネイティブでアクセスできます。ガバナンスの効いたパッケージやモデル、セキュリティ・ライセンスポリシーが、開発から本番まで各ワークフローとともに移動します。
  • インタラクティブ推論により、チームはAnacondaのモデルカタログから直接モデルをデプロイし、結果を問い合わせられます。別個のデプロイ手順は不要です。
  • 再現可能なコンテナイメージは、FastBakeryが自動的にビルドします。FastBakeryはネイティブライブラリを含むcondaとPyPIの依存関係をイメージにコンパイルします。これはpipのみのツールでは作れません。

Omdiaのチーフアナリスト(AI担当)であるMark Beccue氏は、次のように述べています。「AIの拡大に成功する企業と行き詰まる企業を分けているのは、セキュリティと可視性であることを、私たちは一貫して目にしています。当社の調査では、この高まる自律性の管理がAI戦略にとって重要、または非常に重要だと考える組織が72%に上りました。セキュリティと可視性が、エージェント自身と同じペースで進化する必要があることを裏付けています」

IntraPhoneのプロダクトオーナーであるRobert Björne氏は、次のように語っています。「Kiloのおかげで、最大の制約がなくなりました。20年分の積み残しに阻まれていた状態から、チケットが尽きるほどになり、今では1人でどれだけ同時にこなせるかが限界です。プロトタイプの実行、仕様の作成、開発を1人でこなせるのは、Kiloがそれだけの速さで動けるようにしてくれるからです。エージェントスウォームは次のステップです。複数のワークストリームを順番にではなく同時に調整し、1人の開発者が1日でやることを、小さなチームの成果にまで引き上げてくれます」

翻訳元: https://www.helpnetsecurity.com/2026/10/06/anaconda-platform/

本記事は helpnetsecurity.com の記事を翻訳・要約したものです。