Censysの調査によると、公開インターネットに露出しているAI関連ソフトウェアは、2025年10月の164,088 IPアドレスから2026年7月には267,915 IPアドレスへと、9カ月で63%増加しました。同社のインターネットスキャンでは、他の分野の動きははるかに緩やかでした。露出している産業用制御システムは、2年半で約4%の増加にとどまりました。広く導入されている4種類の業務用製品では、最も古いバージョンが占める割合がほとんど変わりませんでした。

変化が速いのはAIツール
増加は44製品に及びます。AIエージェントを他のサービスと連携させるために使われるワークフロー自動化基盤のn8nは、113,926台のホストを占めています。バージョンを公開しているn8nサーバのうち76.1%は、CVSSスコア9.0以上の脆弱性が少なくとも1件ある影響範囲内のリリースを実行しています。これらのサーバには、ワークフローが接続する各種サービスの認証情報が保存されています。
セルフホスト型AIエージェントのOpenClawは、この変化がいかに速いかを示しています。管理パネルを備えた最初のリリースは2026年1月5日に公開されました。その6日後、Censysは2件の露出したパネルを確認しました。4月7日には85,478件に達していました。
最も古いバージョンはオンラインに残り続ける
Censysは、Telerik Report Server、Jenkins、Cleo MFT、Microsoft SharePoint Serverの4製品を、2024年1月から2026年5月まで追跡しました。4製品とも、最も古いバージョン群が占める割合の変動は1ポイント程度以下でした。これらは放置されたインスタンスである可能性が高く、アップグレードされる見込みは低いとみられます。
ホストが移行するタイミングは、製品の保守のされ方にも左右されます。露出しているJenkinsホストのアップグレード率は月5%から9%で、脆弱性の公表前後でもほとんど変化がありませんでした。Cleo MFTのホストは、中央値で月1.9%にとどまっていました。しかし、2件の重大な脆弱性がCISAの悪用が確認された脆弱性のカタログに追加され、ランサムウェアグループのCl0pが攻撃を主張したことで状況が変わりました。2025年1月までに、再観測されたCleoホストの63%が新しいバージョンへ移行しました。
ICSの所有者は特定が難しい
Censysは、2026年初頭に産業用制御システム(ICS)サービスを実行しているホストを約134,000台と集計しました。2024年の約129,000台から増えています。このうち約70%は、消費者向けやモバイルのネットワーク上にあり、多くは遠隔地の拠点にあるセルラーモデムの背後に置かれています。こうしたネットワークでは、登録情報が示すのは運用者ではなく通信事業者です。
Verizonのセルラーネットワークだけで、露出しているICSホストの10%、露出しているヒューマンマシンインターフェース(運用者が設備を操作する画面)の27.5%をホストしています。そのため、これらのシステムは発見しやすい一方で、所有者への通知は困難です。ICSホストの80%超は、HTTPやSSHといった一般的なITサービスも実行しています。攻撃者は産業用プロトコルを理解する必要すらないかもしれません。
脅威インフラは種類によって分布が分かれる
2025年10月から2026年6月にかけて、コマンド&コントロール(C2)サーバなどホスト型の脅威インフラは、中国が36.5%、米国が16.8%をホストしていました。フィッシングページのようなWebベースの脅威では順位が逆転し、米国が45.5%、中国が20.9%をホストしていました。
翻訳元: https://www.helpnetsecurity.com/2026/10/15/exposed-ai-infrastructure-report/