Optroは、企業のリスク管理チーム向けに提供する自律型AIエージェントのポートフォリオを拡充しました。同社の「GRC Intelligence Platform」は、ガバナンス・リスク・コンプライアンス(GRC)に特化した機能と人間による監督を組み合わせ、チームが定めたガードレールとリスク選好の範囲内でエージェントが動作できるようにします。エージェントのあらゆる行動、判断、モデルへの入力、証跡はすべて記録・引用され、透明性と監査対応を支えます。
「すべてのリスク責任者が2つの問いを抱えています。AIエージェントは何を土台に動いているのか、そして企業全体で稼働するAIをどう統制するのか、という問いです」と、Optroの最高製品・技術責任者(CPTO)であるHappy Wang氏は述べています。
「私たちは、この2つを意図的に1つのプラットフォームに組み込みました。当社のエージェントは、権限が設定された実環境のコンテキストの中で、現実の業務ワークフローを担い、必要な成果を確実に届けます。そのため、人間が主導権を握ったまま、チームは迅速に動けます。品質は主張するだけでなく、証拠で示します。価値の高い結果を生む検証可能な実行、リリース前の数千件に及ぶテスト、そしてエージェントが稼働を始めた後も自社環境で続く継続的な監視により、データは常にお客様の手元に残ります。これがGRC Intelligenceです」
本日発表されたエージェント機能は次のとおりです。
- Autonomous Testing(自律テスト):Optroの先進的なエージェント型テストエンジンは、SOX対応にとどまらず、あらゆる統制タイプの業務監査テストへと対象を広げました。Optro Analyticsによって母集団全体をカバーし、監査人が判断を要する戦略的業務に時間を充てられるようにします。近く予定されているプラットフォームの機能強化では、証跡の自動収集も加わり、監査ワークフローをさらに効率化する見込みです。Redditの内部監査チームは、Autonomous Testingを使い始めてからの最初の3か月で175件の統制を自動化しました。これはSOX対象範囲の40%超にあたり、統制1件あたりのテスト時間は平均で60%短縮されています。同チームはその後、SOX統制の75%超と、ほかの定期的なテストプログラムにもエージェント型テストを拡大しました。
- Agentic Stakeholder Management(エージェント型ステークホルダー管理):作成担当者が提出前に依頼内容を明確にし、不足を補えるよう支援することで、証跡の追跡確認を減らします。監査人は証跡の催促に費やす時間が減り、より早くテストに着手できます。
- Agentic Risk Assessment Scoring(エージェント型リスク評価スコアリング):選択したOptroのデータを分析し、裏付けとなる証拠とともに初期スコアを提案します。監査チームは手作業での分析時間を減らせるうえ、計画立案や優先順位付けのために、より迅速で一貫性のあるリスクの見通しを得られます。
- Agentic Compliance(エージェント型コンプライアンス):コンプライアンスを継続的なプログラムに変えます。AIエージェントがあらゆるフレームワークを対象に、適用範囲の設定、証跡の収集、統制の評価を実行し、チームは判断と、すべての証明の責任を担います。
- Agentic TPRM(エージェント型サードパーティリスク管理):手順が明確に定められたベンダー評価ワークフローを提供します。AIエージェントがオンボーディングとデューデリジェンスの作業を行い、チームはポリシーの設定と結果の評価を担当します。
- Agentic AI Governance(エージェント型AIガバナンス):自動取り込み機能が既存の文書からAIシステムの記録をあらかじめ入力し、エビデンス評価機能がすでに満たされている統制を示します。さらに、2027年の提供開始に先立ってプレビューされる「AI Discovery」は、企業全体のシャドーAIを可視化します。
「Klaviyoは以前からAIファーストの企業です。そのため、SOXプログラムを見直した際、最も手作業が多く時間のかかるテストから着手すべきだと考えました」と、Klaviyoの内部監査・コンプライアンス担当VPであるCarmen Lam氏は語っています。「Optroの自律テストにより、テストを特定の時点にまとめて実施する必要はなくなりました。今は1年を通じてテストしているので、問題を早期に発見し、統制責任者と協力して迅速に是正できます。当社にとって正確性は譲れない条件であり、すべての結論に至った経緯を示す監査証跡も同様です。おかげでチームは手作業に割く時間を減らし、事業部門から期待されている判断力と先見性にもっと力を注げるようになりました」
「Optroは、監査業務を変革し、エージェント型ワークフローを動かすために必要な、構造化された基盤とオープンな統合環境を提供してくれます」と、FJ Managementのシニアディレクター兼内部監査責任者であるMatt Sewell氏は述べています。「この構造のおかげで、調書を自動で分析し、調整されたレビューを実施し、稼働中の監査ワークフロー内で直接エビデンスを記録できます。監査可能で、人間が関与する基準を維持しながら、チームがこなせる業務の幅が変わりました」
GRCは、リスク管理のプロセスが予測可能だった時代に築かれた仕組みです。文書化し、低減し、次へ進む。しかし、そうした時代は終わりました。今の世界は、GRCに「次に何が起きるのか」を示すことを求めています。OptroのGRC Intelligenceプラットフォームは、自律型AIエージェントを使ってエンドツーエンドのワークフローをリアルタイムに実行する「行動のシステム」を構築することで、この要請に応えます。
翻訳元: https://www.helpnetsecurity.com/2026/10/15/optro-grc-intelligence-platform/