Google Cloudは、自社プラットフォームにOpenAIのモデルを追加します。当初は、選定した法人顧客向けの非公開プレビューとして提供します。対象はGPT-6 Astra、GPT-6.1 Sol、GPT-6 Lunaです。Googleは、高度な処理が求められる業務向け、低コストの専門業務向け、迅速な応答が必要な日常利用向けの選択肢として位置づけています。
選択肢が広がり、請求は一本化
企業はGoogle Cloud Marketplaceを通じてアクセス権を購入します。利用料金はGoogle Cloudの請求書にまとめて記載され、既存のクラウド利用コミットメントの消化にも充当できます。また、月額の利用コミットメントと引き換えに、プロバイダーを問わずトークン単価を引き下げるFlexible Savings Plansの対象にもなります。
Google CloudでGeminiのプロダクトマネジメント担当VPを務めるMichael Gerstenhaber氏は、顧客が性能、応答時間、コストに応じてモデルを選択・切り替えできると述べました。
この課金方式によって、購入や管理の手間は軽減されます。ただし、モデルを評価する企業は、自社の業務で各モデルがどの程度の性能を発揮するのか、継続して使った場合にどれだけの費用がかかるのかも見極める必要があります。
たとえばカスタマーサービス向けのアシスタントなら、受信メッセージの振り分けには高速で安価なモデルを使い、複雑なクレームの調査にはより高性能なモデルを使うといった運用が考えられます。
セキュリティとデータの取り扱い
Googleによると、顧客のプロンプト、コンテキスト、出力は指定されたデータ境界内にとどまり、基盤モデルの学習には使用されません。
BoxでAI製品担当VPを務めるYashodha Bhavnani氏は、次のように述べています。「企業のコンテンツ全体でAIを活用していただくには、強固なセキュリティと厳格なコンプライアンス基準に裏打ちされた、先進的なモデルが欠かせません」
「Google Cloud経由でOpenAIのモデルを利用すれば、OpenAIの最先端AIモデルと、Google Cloudのセキュリティおよびコンプライアンス機能を、顧客に併せて提供できます。顧客は企業コンテンツからより大きな価値を引き出せるようになります。お客様にAIを提供するうえで、より効率的な運営に向けた一歩となります」
企業側も、誰が社内情報にアクセスできるのか、操作履歴をどのように記録するのか、リクエストの処理後にデータがどう扱われるのかを定めておく必要があります。
今後追加を予定する機能
プレビューにアクセスできる顧客は、Google CloudのAPIを通じて、これらのモデルを使ったアプリケーションを構築できます。開発者は、ローカルのCodex CLIやCodex DesktopのワークフローをGoogleのGeminiプラットフォームに接続して推論を実行することも可能です。この場合、モデルへのリクエストはGoogle Cloudが処理します。
Googleは、ゼロデータ保持オプションとConfidential Computeによる保護の追加を計画しています。さらに、OpenAIのモデルをGemini for businessとGoogle Antigravityにも導入する方針です。
今回のプレビューにより、企業は自社の業務でモデルを試し、得られる成果がコストに見合うかどうかを判断できます。
翻訳元: https://www.helpnetsecurity.com/2026/10/23/google-cloud-openai-models-private-preview/