Druvaは、AIによる業務を支えるシステム、活動履歴、コンテキストの復旧・ガバナンス・防御を組織が実現できるようにする新たなアプローチ「Druva AI Resilience」を発表しました。
今回の発表では、Microsoft Copilot、Claude Code、Druva Model Context Protocol(MCP)、そしてエージェント型サービスの信頼性を高めるDru SREエージェントに向けて、Dru MetaGraphの機能拡張を伴う新機能・拡張機能が導入されます。これらの新機能により、企業レベルの回復力がAIによる業務と、組織が復旧の拠り所とするバックアップ環境の双方にもたらされます。
企業はこれまで数十年にわたり、電子メール、文書、データベース、アプリケーションを中心とした復旧プログラムの構築に取り組んできました。しかし、AIの普及によって組織が保護すべき対象は拡大し、復旧を脅かす要因も増えています。プロンプトや応答履歴、ワークフロー設定、エージェントのコンテキストは今やビジネス上重要な情報となりつつある一方で、AI主導のアクションや攻撃はシステムを改変し、バックアップ環境を侵害し、信頼できる復旧への道筋を断ち切るおそれがあります。
Druvaの最高経営責任者(CEO)であるJaspreet Singh氏は次のように述べています。「あらゆる企業がAIの活用に躍起になっていますが、この2つのシンプルな問いに答えられる企業はほとんどありません。AIが何かを変更したり、破壊したり、重要なコンテキストを失ったりした場合、元に戻せるのか。そして、AIリスクがマシン並みの速度で動く中、バックアップは依然として安全なのか、という問いです。AI Resilienceは、AIが生み出す成果物と、企業が拠り所とする復旧システムの両方を保護しなければなりません。それが不十分であれば、組織は十分に復旧・信頼できないAIにビジネスの命運を賭けることになってしまいます」
AI時代に組織が解決すべき課題
組織には、信頼できる業務の復旧、AIが生み出した成果物のガバナンス、バックアップ環境の防御、そして自信を持ってAI導入を加速させるための、新たな回復力モデルが必要です。
システム全体にわたるAI主導の変更から、信頼できる業務を復旧する
AIによる業務支援は、元に戻すのが難しい場合があります。特に、過剰な権限を与えられたエージェントが、数十のファイルやアプリケーションにまたがってコードを密かに書き換えたり、設定を変更したり、依存関係を更新したり、プロジェクトの状態を変えてしまったりするケースでは深刻です。チームが問題に気づく頃には、何が変更され、何に影響が及んだのかを把握するために、何日もかけて手作業で再構築しなければならないこともあります。Dru MetaGraphを用いることで、Druvaはデータ、ID、AIの活動履歴に散らばる情報を連携したインテリジェンスへと変換し、組織が複数のアプリケーションにまたがって信頼できる状態へ自信を持って復旧できるようにします。
AIが生み出した成果物が負債となる前にガバナンスする
AIシステムは、ビジネスコンテンツを作成・要約・複製し、AIシステムやサードパーティ製ツールの間で移動させることができます。その結果、業務記録や機密性の高い分析、組織固有の知見が、保存期間管理・電子証拠開示(eディスカバリ)・監査・法的保存(リーガルホールド)の対象外に置かれてしまう状況が生まれています。Druvaは、Microsoft CopilotやClaude Codeなどのツールで生成されたデータ――プロンプト、応答、生成ファイル、引用元、プロジェクトのコンテキスト、コード成果物など――をバックアップし、ガバナンスの対象とします。これにより、組織はAIによる業務の保護された記録を持つことができ、保存・検索・調査・復旧が可能になります。
敵対的なAIリスクからバックアップ環境を防御する
AIは攻撃者に対し、企業が拠り所とするシステムをマシン並みの速度で操作する能力を与えます。バックアップが侵害されれば、組織は業務を安全に復旧するための手段を失ってしまいます。Druvaは、バックアップを狙うAI主導の攻撃が持つスピードと巧妙さを無力化するよう設計されています。完全マネージド型かつ自己防御型のこのプラットフォームは、AI主導のエクスプロイトの最初の兆候を自律的に検知し、即座に環境をロックダウンすることで、バックアップデータと復旧業務を攻撃者の手の届かないところに保つよう設計されています。
業務がAIワークスペースへ移行する中でAI導入を加速する
AIワークスペースは、チームが戦略やコード、ワークフロー、業務上のコンテキストを構築する、組織固有の知見の保管場所になりつつあります。しかし、そうした業務を保護し、それに基づいて行動するために必要な回復力に関するインテリジェンスは、チームが使うAIツールの外側に閉じ込められたままであることが少なくありません。Druva MCPは、企業向け認証、ロールベースのアクセス制御、ガバナンス機能を組み込んだ上で、Microsoft Copilot、Claude、CursorといったMCP対応のAIツールに、信頼できる回復力インテリジェンスを直接もたらします。
新たなAI Resilience機能
The Resilience Cloudを通じて提供され、Dru MetaGraphを基盤とするDruva AI Resilienceは、AI時代の回復力を実現する完全マネージド型のクラウドネイティブな基盤を、組織にワンストップで提供します。
Druvaは、企業の回復力における次の時代に向けて設計された機能を、新規導入および拡張という形で展開しています。
- Microsoft Copilotの保護とガバナンス: Microsoft Copilot向けバックアップとして市場初。プロンプト、応答、会話、生成ファイル、引用元、メタデータを独立した復旧可能な記録として取得し、法的保存(リーガルホールド)、コンプライアンス、電子証拠開示(eディスカバリ)、ガバナンスの各機能を組み込んでいます。
- Claude Codeの保護とガバナンス: プロジェクトの状態、会話履歴、コード成果物、ワークフローのコンテキストを保持します。AI支援による変更がリスクを生んだり、重要なコンテキストが失われたりした場合に、即座の復旧ときめ細かなロールバックを提供します。
- Druva MCP: Microsoft Copilot、Claude、CursorなどMCP対応のアシスタント、コパイロット、エージェントに回復力インテリジェンスをもたらします。顧客は、企業向け認証、ロールベースのアクセス制御、ガバナンスポリシーを維持しながら、Druvaのインサイトとワークフローにネイティブにアクセスできます。
- Dru SREエージェント: 新たなDruAIエージェントで、問題の特定、根本原因の説明、推奨対応の優先順位付け、解決に向けたガイドを行うことで、バックアップの監視を継続的なバックアップ信頼性へと変え、チームがより少ない手作業で復旧対応力を高められるようにします。
Parabilis MedicinesでIT部門シニアディレクターを務めるJohn Cassidy氏は次のように述べています。「当社は業界における安全なAIイノベーションの最前線を走る企業として、Claude Codeのようなツールがエンジニアリングチームのスピードアップに役立っていますが、同時にこのマルチモデル型のアプローチが新たな復旧・コンプライアンス上の課題をもたらすことも認識していました」
「当社の開発者や研究者たちは、独自のプロンプトやプロジェクトのコンテキスト、カスタムワークフロー、そして急速なコード変更を絶えず生み出していますが、従来のバックアッププロセスはこうした状況に対応できるようには作られていませんでした。Druvaのおかげで、万一の際にこれらの重要なAI成果物を保護・復旧できる専門的な能力を備えているという安心感を得られています」