Lookoutは、Lookout Mobile Software Exposure Center(MSEC)の提供開始を発表しました。Lookout Mobile Endpoint Securityプラットフォームにネイティブ統合されたMSECは、組織がモバイルソフトウェアエコシステム全体にわたって、悪用可能な脆弱性を継続的に検知・検証・優先順位付け・修復できるようにするものです。
Anthropicの「Claude Mythos」に代表されるフロンティアAIモデルの進化は、サイバーセキュリティの状況における根本的な変化を意味します。脆弱性の発見、エクスプロイトの開発、高度な攻撃の実行に必要なコストと時間を削減することで、AIはサイバー攻撃を、数週間単位の手作業から数時間単位の自動化プロセスへと変貌させつつあります。セキュリティ研究者たちは今や、機械並みの速度でソフトウェアの悪用可能な脆弱性を発見し兵器化する、AI主導型攻撃の波である「ゼロデイ・フラッシュフラッド」が到来しつつあると警告しています。
Lookoutが最近発見した高度なiOSエクスプロイトフレームワーク「DarkSword」は、攻撃者が信頼されたモバイルソフトウェアに組み込まれた脆弱なコンポーネントをますます標的にしている実態を浮き彫りにし、継続的脅威エクスポージャー管理(CTEM)プラットフォームの重大な限界を露呈しています。CTEMはデスクトップ、サーバー、クラウドインフラ、ID、ネットワーク資産にわたる包括的な可視性を提供する一方で、モバイルソフトウェアは最後に残された大きな死角となっています。
モバイルソフトウェアは、独自コード、オープンソースライブラリ、組み込みSDK、サードパーティAPI、OSフレームワークといった複雑なサプライチェーンから組み立てられています。従来型のセキュリティツールはコンパイル済みのモバイルソフトウェアを検査できないため、組織は脆弱性が兵器化されるまで、悪用可能なソフトウェアリスクを把握できずにいます。
Lookoutの最高経営責任者(CEO)であるJim Dolce氏は、次のように述べています。「エンタープライズ向けエクスポージャー管理プラットフォームは、見えないものを保護することはできません。Lookout Mobile Software Exposure Centerは、エクスポージャー管理をモバイル領域にまで拡張し、単一のエクスポージャー管理ワークフローを通じて、他のあらゆる資産と同様にモバイルソフトウェアのリスクにも優先順位を付けられるようにするものです」
Lookout Mobile Software Exposure Centerは、以下の5つの中核機能を提供します。
フリート全体でのリスク相関分析:導入済みのソフトウェアバージョンと、既知の脆弱性の影響を受けるデバイスの割合を特定することで、モバイルフリート全体のソフトウェアエクスポージャーを継続的に測定します。MSECはアプリケーションコードを、CVEデータベース、脅威インテリジェンス、CISAの既知悪用脆弱性(KEV)カタログと相関付けし、ソフトウェアインベントリデータを優先順位付けされた実行可能なリスクインサイトと運用指標へと変換します。
コンポーネント単位でのエクスポージャー影響分析:高度なバイナリフィンガープリンティング技術を用い、ソースコードへのアクセスを必要とせずに、コンパイル済みのiOS・Androidアプリケーションバイナリからバージョン管理されたソフトウェア部品表(SBOM)を自動生成します。新たに開示された脆弱性やゼロデイ脆弱性が共有ライブラリやソフトウェアコンポーネントに影響を及ぼす場合、ベクトル化されたSBOM Explorerにより、セキュリティチームは影響を受けるすべてのアプリケーションとデバイスを即座に特定でき、エクスポージャーの評価と修復の優先順位付けにかかる時間を大幅に短縮できます。
適応型・状況認識型のポリシー適用:ソフトウェア脆弱性の深刻度、経過期間、修復状況に応じて調整される、インテリジェントでリスクベースのコンプライアンスポリシーを適用します。セキュリティチームはパッチが利用可能になり次第、自動的にポリシー適用を厳格化できる一方、新たに開示された脆弱性や修正プログラムが未提供のソフトウェアについては、適切な猶予期間を設けることも可能です。この適応型ポリシーフレームワークにより、ユーザーや業務運営を不必要に妨げることなく、エクスポージャーを低減できます。
ベンダーのセキュリティ衛生管理の追跡:リリース履歴、パッチ適用頻度、修復までの期間を分析することで、ソフトウェア発行元のセキュリティ対応力を継続的に評価します。MSECは放置または保守が打ち切られたアプリケーションを特定し、標準化された平均パッチ適用時間(MTTP)指標を算出することで、組織がベンダーのセキュリティ衛生状態を評価し、サプライヤー間を比較し、セキュリティ更新の遅延や不整合の実績があるベンダーへの依存を減らせるようにします。
主要なエクスポージャー管理プラットフォームとの連携:主要な継続的脅威エクスポージャー管理(CTEM)プラットフォームおよびサイバーリスク管理(CRM)プラットフォームとシームレスに連携し、既存のCTEMワークフローを通じて、エンドポイント、サーバー、クラウドインフラ、ID、ネットワーク資産と併せて、モバイルソフトウェアのエクスポージャーにも優先順位を付けて管理できるようにします。
Lookoutは15年以上にわたり、モバイルセキュリティのみに特化して事業を展開してきました。同社のAI搭載プラットフォームは、世界中の2億3,500万台を超える保護対象デバイスと4億件を超える分析済みモバイルアプリケーションから得られるテレメトリを活用し、エクスポージャー管理プラットフォームがこれまで欠いていたモバイルソフトウェアインテリジェンスを提供します。
IDCのアソシエイト・リサーチ・ディレクターであるMark Child氏は、次のように述べています。「フロンティアAIが脆弱性の発見から兵器化までの期間を圧縮するにつれ、サイバーセキュリティの状況は根本的な変化の只中にあります」
「継続的なソフトウェアエクスポージャー管理と自動化されたバイナリ解析への移行は、機械並みの速度で行われる攻撃的な作戦からソフトウェアの防衛線を守ろうとする企業にとって不可欠です。これは特にモバイル資産に当てはまります。モバイル資産は企業活動の基盤の一つでありながら攻撃対象領域を拡大させており、それにもかかわらず十分な保護が施されていないケースが少なくありません」
Mobile Software Exposure Centerは、企業のAIリスクの中でも異なる層に対応することで、LookoutのAI Visibility and Governanceソリューションを補完します。AI Visibility and Governanceが従業員によるAIアプリケーションの利用を統制し、機密データの流出を防ぐのに対し、Mobile Software Exposure Centerはモバイルソフトウェアのサプライチェーンを保護します。この2つのソリューションが組み合わさることで、企業データとモバイルワークフォースのソフトウェア基盤の両方を保護する、包括的なモバイルAIセキュリティプラットフォームが実現します。
翻訳元: https://www.helpnetsecurity.com/2026/07/22/lookout-mobile-software-exposure-center/