ドイツとブラジルの警察は、ドイツの金融機関を標的にした3000万ユーロ規模の銀行詐欺事件の実行犯とみられる国際犯罪組織を摘発しました。ブラジルで4人を逮捕したほか、スペインとブルガリアでも容疑者3人の追跡を続けています。

ブラジル警察はこの作戦を「Klonen(クローネン)」と名付けました。8月13日、捜査官はリオデジャネイロ、ゴイアニア、グアルーリョスを含む7都市で21件の捜索・押収令状を執行しています。
事件の発端は2023年後半にさかのぼります。攻撃者は、ドイツの決済サービスプロバイダーの予約処理プロセスに存在した脆弱性を悪用しました。
ドイツ当局は次のように発表しています。「今回の大規模かつ複数年にわたる捜査は、当初、予約処理と金融取引の背後にある技術的プロセスに焦点を当てていました。現在判明している内容によると、国際的に組織化された実行犯は、不備のあるソフトウェアアップデートに起因する予約処理プロセスの脆弱性を直接悪用しました。この脆弱性により、わずか4日間という短期間で数多くの不正な引き出しが可能になりました」
さらに「被害額は数百万ユーロ規模に上る」と付け加えています。
捜査当局によると、犯罪グループは窃取した資金を詐欺ネットワークに流し込み、その大半をブラジルへ送金しました。資金は複数回にわたって足取りを隠す工作を経た後に現金化されたとみられます。残りの一部は、他の欧州4カ国で同様の手口を通じて移動されていました。
ブラジル連邦警察によると、グループは受益者の同意を得ずに発行された決済カード、パススルー口座、ペーパーカンパニー、決済機関、仮想資産プラットフォームを利用して資金を移動・隠匿していました。
捜査ではまた、容疑者の1人が2024年に公職選挙に立候補し、選挙資金の一部を窃取した資金で賄っていたことも判明しています。
ブラジルの連邦裁判所は、金融資産・車両・不動産など総額約1億600万レアル(約2,070万ドル)相当の資産凍結を命じました。
ブラジル警察は次のように述べています。「捜査対象者は、それぞれの関与の程度に応じて、電子詐欺による加重窃盗罪、犯罪組織罪、資金洗浄罪に問われる可能性があります。これは捜査の過程で判明したその他の犯罪行為を妨げるものではありません」
今回の作戦は、ブラジル連邦警察が主導し、ドイツ連邦刑事局(BKA)およびフランクフルト検察庁のサイバー犯罪対策部門ZITの支援を受けて実施されました。
翻訳元: https://www.helpnetsecurity.com/2026/08/17/germany-brazil-bank-fraud-ring-dismantled/