FBIが確認、テキサス州向けタンカー2隻がハッカーの攻撃を受け通信を遮断されエンジンを暴走させられる — そして…


  • FBIと米沿岸警備隊、外国からのサイバー侵害の兆候を受けタンカー「VL Prosperity」に乗船
  • イラン系メディア、攻撃者がエンジンシステムと通信を妨害したと主張。タンカー「Kohaku」も被害
  • 犯行声明を出したグループはなし、米当局は標的となった船舶での「悪意あるサイバー活動」を捜査中

先月、米国に向かっていたタンカー2隻がサイバー攻撃を受け、FBIと沿岸警備隊が少なくとも1隻に乗船して調査する事態となりました。

1隻目の船は「VL Prosperity」と呼ばれるリベリア籍の原油タンカーで、230万バレルの原油を輸送していたとされています。エジプトのシディ・ケリル石油ターミナルからテキサス州ガルベストンへ向かっており、8月24日に入港する予定でした。約25日間の航海の途中、ジブラルタル海峡を通過しています。

到着の約3日前、同船は法執行機関に支援を要請しました。これを受けてFBIと沿岸警備隊のサイバー専門家からなる「高度に専門化されたチーム」が乗船することになりました。同船は現在、メキシコ湾に停泊しています。

イラン側が(間接的に)犯行を示唆

「8月21日、USCG法執行担当者、USCGサイバー防護チームのメンバー、船舶検査官、FBIサイバー・アクション・チームの捜査官らで構成される高度に専門化されたチームが、包括的なサイバーセキュリティ乗船調査を実施するため同船に乗り込みました」と、米沿岸警備隊の広報担当者はCybernewsに語りました。

この広報担当者はさらに、チームの活動は「船舶の運用系・情報系システムの完全性を確保することを目的としている」と述べました。沿岸警備隊はどうやら「船舶のネットワークが外国のサイバー攻撃者によって侵害された兆候」を確認したようです。同当局は後にこの事案を「悪意あるサイバー活動」と表現しています。

もう1隻の船はマーシャル諸島船籍の「Kohaku」です。Wall Street Journalによると、液化石油ガスの積み込みのためテキサスへ向かっていたとされ、ここ数日はマルタ付近に停泊していました。本稿執筆時点(金曜午前)では、地中海東部を航行中でした。

今のところ、これらの攻撃について犯行声明を出した脅威アクターは公には現れていません。しかしイランのメフル通信は、この攻撃がイランの「抵抗の枢軸」からワシントンおよび中東全域への「メッセージ」であることを示唆したとされています。

この事案を最初に報じ、VL Prosperityを被害者の一隻として名指ししたのも同通信社ですが、匿名の乗組員の証言として、攻撃者が機関室のシステムに侵入し、エンジンの冷却フローを低下させる一方でエンジン回転数を上昇させ、船の燃料タンクとエンジンオイルタンクを無効化したと報じています。さらに、同船の通信も1日半にわたって遮断されていたとのことです。



翻訳元: https://www.techradar.com/pro/security/fbi-confirms-two-texas-bound-oil-tankers-hit-by-hackers-who-disabled-coms-and-put-the-engines-into-overdrive-and-iran-is-possibly-to-blame

本記事は techradar.com の記事を翻訳・要約したものです。