Postmanは、Fabric Gatewayの一般提供開始を発表しました。Fabric Gatewayは、AIエージェント、LLM、MCPサーバーがAPIやツール、他のエージェントを発見し、やり取りする方法を統制する、プロトコル非依存のコントロールプレーンです。Fabric Gatewayを使えば、組織はAIエージェントを自社のAPIに安全に接続できます。ツールを乱立させたり個別の連携を作り込んだりする必要はありません。エージェントが何を発見し、何にアクセスし、何を実行できるかを一元的に制御できます。
企業がAIエージェントを急速に導入するなか、既存のインフラが想定していたのはアプリケーションと人間のユーザーであり、API間で継続的に連携する自律型システムではないことが明らかになってきました。Gartnerは「AIワークロードの台頭により、既存のAPIゲートウェイの機能は時代遅れになる。2029年までに、80%の組織がAPIゲートウェイを置き換えるか、大幅に補強することになる」と指摘しています。
さらにGartnerは、「AIエージェントが増えるなか、Model Context Protocol(MCP)やエージェント間通信(A2A)といった新しいプロトコルへの堅牢な対応は、許可されていない、あるいは管理されていないAIのやり取りを防ぐために不可欠だ」とも述べています。
PostmanのCEOであるAbhinav Asthana氏は、次のように語っています。「あらゆる企業がAPIファーストになると、私たちは以前から予測してきました。エージェント型AIの台頭によって、それは必須要件になりました。エージェントがAPIを見つけられない、あるいは安全にアクセスできないのであれば、そのビジネスは存在意義を失います。組織に必要なのは、エージェントが何を発見でき、何にアクセスでき、どの操作を許可されるのかを統制するインフラです。Fabric Gatewayはこの制御レイヤーを提供し、企業がAIエージェントを、事業を支えるAPIやツール、サービスへ安全に接続できるようにします」
Postman Fabric Gatewayを使うと、組織は自社のクラウド内に展開した単一のゲートウェイを通じて、LLM、MCPサーバー、エージェント、社内APIのルーティング、統制、可観測化を行えます。Fabric Gatewayが対象とするのは、実行時のトラフィックの監視だけではありません。APIとエージェントの発見、設計、ID管理、ポリシー、ガバナンスを、ライフサイクル全体にわたる単一のワークフローとして提供します。
主な機能は次のとおりです。
- 統合レジストリ:API、CLI、MCPサーバー、エージェントなど、エージェントが利用するあらゆる接点を、個別の連携ではなく単一のインターフェースエンドポイントに集約
- プロトコルではなくポリシー主導:HTTP、gRPC、MCP、A2Aのいずれのやり取りでも、最小権限とコンテキストに応じた制御を一貫して適用
- 一元的な監視:エージェントの動作、ID、マルチエージェント間の連携を、セキュリティチームとプラットフォームチームが一画面で把握可能
- 信頼性を標準搭載:プロバイダーの性能が低下しても、フォールバックチェーン、サーキットブレーカー、ヘルスチェックに基づくルーティングでリクエストを継続
- 設計段階からのコンプライアンス:すべてのやり取りを、実行前に認証、認可、分類、記録。事後の監査に頼らない設計
翻訳元: https://www.helpnetsecurity.com/2026/09/29/postman-fabric-gateway/