攻撃者が、SonicWallの重大な脆弱性を狙い始めました。同社がセキュリティパッチを公開してから、わずか2日後のことです。
この脆弱性は「CVE-2026-102255」として追跡されており、CVSSスコアは最高値の10.0です。影響を受けるのはSonicWall Secure Mobile Access(SMA)1000アプライアンスです。セキュリティ研究者は、SonicWallが10月6日に脆弱性を公表してパッチを公開した後、10月8日から悪用の試みを検知しています。
この脆弱性が悪用された侵害の成功事例は、研究者らによって確認されていません。ただ、これらのアプライアンスをリモートアクセスに利用している組織にはリスクが及ぶ状況です。
研究者が135件の悪用試行を検知
脅威インテリジェンス企業のPrevidianとDefused Cyberは、CVE-2026-102255の公表直後から、この脆弱性を狙った不審な活動を確認したと報告しています。
BleepingComputerによると、Previdianの創業者であるRyan Dewhurst氏は、同社のハニーポットが、WorkPlace Extrawebインターフェースを狙った細工済みのHTTPリクエストを検知したと述べています。
このリクエストは、脆弱なアプライアンスを経由して、内部のCouchDBサービスへ到達しようとするものでした。
Defused Cyberも独自に、10月8日から同社のSonicWall SMAデコイに対する同様の活動を観測しています。
The Hacker Newsによると、Previdianは10月12日までに、米国内の2つのIPアドレスから135件の悪用試行を記録しました。
これらの試行によって実際にシステムが侵害されたかどうかは、研究者らも把握していません。
SonicWallの 公式アドバイザリは、現時点でも、実環境での悪用の証拠は確認していないとしています。一方、 カナダ・サイバーセキュリティセンターは10月9日に自らの警告を更新し、悪用に関する公開報告があることを認めました。
SonicWallの脆弱性の仕組み
CVE-2026-102255は、SMA1000アプライアンスのWorkPlaceインターフェースに存在する、認証前のサーバサイドリクエストフォージェリ(SSRF)の脆弱性です。
CVEの公式レコードによると、この脆弱性は意図しない代替アクセス経路に起因します。認証されていないリモートの攻撃者が、アプライアンスに内部サービスへのリクエストを送信させ、不正な操作を実行できる可能性があります。
SSRFの脆弱性を突かれると、攻撃者は信頼されたシステムのネットワークアクセスを悪用して、外部からは本来到達できないリソースにアクセスできるおそれがあります。
セキュリティ研究者は、悪用に成功すればアプライアンスの侵害につながる可能性があると警告しています。ただし、これまでに公開されている試行例からは、この脆弱性を通じたリモートコード実行や永続的なアクセスの確立は確認できていません。
影響を受けるSonicWallアプライアンスは
この脆弱性は、SonicWall SMA1000の物理版・仮想版のうち、モデル6210、7210、8200vに影響します。
SonicWallは、影響を受けるファームウェアと修正済みファームウェアのバージョンを次のように示しています。
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影響を受けるファームウェア |
修正済みファームウェア |
| 12.4.3-03526以前 | 12.4.3-03670以降 |
| 12.5.0-02952以前 | 12.5.0-03082以降 |
SMA 100シリーズや、SonicWallのファイアウォール上で動作するSSL-VPN機能は、この脆弱性の影響を受けません。
SonicWallは10月6日にホットフィックスを公開しました。同時に、リモートコード実行、パストラバーサル、格納型クロスサイトスクリプティングに関する別の3件の脆弱性も修正しています。
脆弱なアプライアンスへの早急なパッチ適用を
SonicWallは、影響を受けるSMA1000アプライアンスを運用している組織に対し、修正済みのファームウェアへ直ちにアップグレードするよう推奨しています。
セキュリティチームは、アプライアンスとネットワークのログも確認する必要があります。特に、WorkPlaceインターフェースを狙った不審なリクエストや、内部サービスへのアクセスを試みる動きに注意が必要です。
今回の動きに先立ち、SMA1000の別の脆弱性が攻撃に悪用された例もあります。それらの攻撃では、マルウェアが展開され、企業ネットワークへの永続的なアクセスが確保されました。ただし、これらの攻撃キャンペーンとCVE-2026-102255を結び付ける公開証拠はありません。
悪用の試みが迅速に始まったことは、予防的なセキュリティ対策をすり抜ける攻撃への備えが重要であることも示しています。
サイバーセキュリティ分野の幹部で、Palo Alto Networksの元最高セキュリティ責任者(CSO)であるRick Howard氏は、eSecurity Planetに寄せたコメントで、レジリエンスの重要性を強調しました。
「大半の組織にとって、理にかなった戦略はレジリエンス(回復力)だけです。攻撃を防ぐのではなく、攻撃を生き延びればよいのです」とHoward氏は述べています。
今回の動きは、新たに公表された脆弱性を攻撃者がいかに素早く狙い始めるかを示しています。組織が、公開されたシステムを保護するために使える時間はごくわずかです。
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翻訳元: https://www.esecurityplanet.com/threats/news-sonicwall-sma1000-cve-2026-102255-exploitation/