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フランス国立血液事業団(EFS)の低温保管庫が、サイバー攻撃によって110°C(230°F)という高温にさらされました。標的となったのは、温度管理型の保管・冷蔵設備を提供するCoolworldです。
フランスの調査報道週刊紙Le Canard enchaîné は11月3日、フランス国内の冷蔵システムを狙った新たな攻撃の波を報じました。
同紙によると、11月1日から2日にかけての夜間に、権限のない攻撃者がEFSの低温保管庫の冷蔵コントローラーの一部を乗っ取りました。特に被害が出たのは、フランス中東部のブルゴーニュ=フランシュ・コンテ地域の施設です。
これらの低温保管庫には、健康状態のモニタリングに使う血液検体に加え、輸血用の血漿も保管されています。通常は-30°C(-22°F)に保たれていますが、同紙は、一部の保管庫で最大110°C(230°F)に達したと伝えています。
被害を受けたEFSの低温保管庫の冷蔵制御システムは、Coolworldが保守していました。同社は、フランス、ドイツ、アイルランド、オランダ、英国で事業を展開するオランダの温度管理機器レンタル会社です。
Coolwordは11月4日、「冷蔵システムで使用されるリモート監視ソフトウェアに関するサイバーセキュリティインシデントを認識している」と認めました。また「適切な措置を講じて迅速に対応した」としていますが、その措置の詳細は明らかにしていません。
同社は、影響を受けたCoolworldのユニットは限られた数にとどまると説明しました。さらに「現在メディアで報じられている脆弱性は、サードパーティ事業者が提供するコンポーネントに関するものであり、Coolworldが直接管理しているものではない」と付け加えています。
血液検体に運用上の影響なし
フランス保健省は国民の安心を図るため、Le Canard enchaînéに対し、インシデントは時間内に検知されたため、業務に支障は生じなかったと述べました。
EFSによると、夜間に待機中の技術者が低温保管庫の異常な温度上昇に気付いたため、業務に影響が及ぶ前に問題を特定できました。
EFSのフレデリック・パクー(Frédéric Pacoud)会長は、フランスの全国ニュースチャンネルBFMTVの取材に対し、EFSが「患者の治療に使う検体や血漿バッグを失っていた可能性もあった」としたうえで、早期に警報が出たため「血液製剤の安全性は損なわれなかった」と語りました。
現時点では、EFSのITシステムが今回の攻撃の影響を受けたことを示す兆候はありません。
EFSにコメントを求めましたが、本記事の公開時点で回答は得られていません。
画像クレジット:Igor Paszkiewicz / Shutterstock.com
翻訳元: https://www.infosecurity-magazine.com/news/france-blood-service-cyberattack/