詐欺師がAI生成の迷子ペット画像を使い、飼い主を恐喝

ペットがいなくなったとき、飼い主の胸は張り裂けそうになります。

そんなときに「見つかりました」という知らせが届けば、間違いなく朗報です。無事で元気そうな写真まで添えられていれば、なおさら安心できるでしょう。

しかし、その写真がわが子にそっくりでも、送り主がペットを保護しているとは限りません。そもそも、実物を見たことすらない可能性があります。

BBCの報道によると、犯罪者が行方不明のペットのAI生成画像を飼い主に送りつけ、返還と引き換えに金銭を要求しています。飼い主が支払いを拒むと、動物に危害を加えると脅すケースもあるといいます。

BBCは、この詐欺の標的となった2人に取材しました。2人とも、SNSに迷子ペットの投稿をした後で連絡を受けています。詐欺師は愛するペットの写真を送り、無事に返す見返りとして身代金を要求しました。

こうしたメッセージは、2つの強い感情を立て続けに悪用します。大切なペットが見つかったという安堵と、すぐに行動しなければ恐ろしいことが起きるという恐怖です。

詐欺は、おおむね次のような流れで進みます。

  • 詐欺師が、SNSや地域のサイトに掲載された迷子ペットの呼びかけを見つけます。多くの場合、写真と連絡先が添えられています。
  • 詐欺師は飼い主に連絡し、動物を保護したと主張します。AIで作った画像を添えることで、話の信憑性を高めます。
  • 謝礼金や緊急治療費などの名目で、金銭を要求します。
  • さらに圧力をかけます。支払いが済むまで会うことを拒んだり、ペットを売る、あるいは危害を加えると脅したりすることもあります。

弊社のデータも、この報道を裏付けています。過去1か月間に、ペットに関連する3種類の特徴的な詐欺の試みが、Malwarebytes Scam Guardに匿名で寄せられました。

  • 写真付きの「行方不明の猫を見つけました」というメッセージ: 何者かが、ユーザーの迷子の猫を保護したと主張し、その画像を送ってきました。
  • 保護ペットを装った折り返し電話の誘い: 迷子の猫を見つけたという留守番電話が残され、折り返し先の電話番号が伝えられました。
  • 動物愛護協会(Humane Society)のなりすましと支払い要求: 電話の主は、行方不明の猫が緊急手術を必要としていると告げ、Zelleでの支払いを繰り返し要求しました。

身を守るために

残念ながら、迷子のペットを探すうえでSNSは大変役に立つ一方、詐欺師などによる悪用も招いてしまいます。

オンラインで助けを求めること自体をやめる必要はありません。ただし、予期せぬメッセージと支払いの間に、いくつかの歯止めを設けておくことはできます。

  • 識別に役立つ情報の一部は公開しないでおきます。特徴的な点を公開の説明文から外しておけば、保護したと名乗る人物に後から尋ねて確認できます。
  • 再会を確実にするための前払いには応じません。動物に会わせる前に送金を求める相手には、特に警戒してください。正当な引き渡しであれば、安全な公共の場所で行い、謝礼を支払う前に自分のペットであることを確認します。
  • 獣医療に関する主張は、自分で裏付けを取ります。動物病院にいると言われたら、その病院の連絡先を自分で調べて直接電話してください。メッセージに記載された電話番号や支払いリンクは頼らないでください。
  • 第三者の目があれば、感情に流されずに要求を見極めやすくなります。Malwarebytes Scam Guardを使えば、メッセージが詐欺かどうかや、どう対処すべきかを判断する助けになります。
  • ペットに危害を加えると脅されても、相手はペットの居場所すら知らない可能性が非常に高いと考えてください。恐喝に屈してはいけません。

翻訳元: https://www.malwarebytes.com/blog/ai/2026/11/scammers-use-ai-generated-images-of-missing-pets-to-extort-owners

本記事は malwarebytes.com の記事を翻訳・要約したものです。