Chainalysis、大規模データ侵害で全ユーザーに影響があったと認める――氏名、ユーザー名、パスワードハッシュ、有効なトークンが流出…


  • Chainalysisがサイバー攻撃を公表。ハッシュ化されたパスワードやアカウント情報を含む顧客データが流出
  • 同社は主要サービスを停止し、パスワードの強制リセットと追加のセキュリティ対策を義務付け
  • Chainalysisはシステムを復旧しつつ、侵害の全容を調査中

ブロックチェーンのデータ分析プラットフォームを提供するChainalysisは、業務に支障をきたすサイバー攻撃を受けたことを公表しました。被害の拡大を防ぐため一部サービスを停止しています。全顧客の機密データが、ハッシュ化されたパスワードを含めて盗まれたということです。

同社は2026年10月30日、攻撃の標的になったとする通知を出しました。通知によると、攻撃は「ここ数週間で多くのテック系プラットフォームが受けたものに似ている」ものの、「Binanceで最近起きた暗号資産の窃取事件とは無関係」だとしています。

当初は、それほど危険な攻撃には見えませんでした。初期調査では、調査コンテンツ、認証情報、セッショントークンへの不正アクセスの証拠は見つかっていなかったためです。

オンパス攻撃

Chainalysisによると、正体不明の攻撃者は「攻撃的なエージェント型の手法」を使いました。ただし同社はその時点で、調査コンテンツ(グラフ、メモ、ケースなど)、トランザクションやクエリの結果、平文のパスワード、MFAシークレット、ユーザーのセッショントークンは侵害されていないと考えていました。

一方で、非機密データへのアクセスは確認されました。対象は、プラットフォームに登録されたユーザーのユーザーID、氏名、メールアドレス、組織内の役割ラベルです。

11月4日、Chainalysisは最新情報を公開しました。被害が当初の想定よりはるかに大きかったことを認める内容です。

同社は影響を受けた顧客に送ったメールで、次のように説明しています。「本日、このインシデントの一環として、『オンパス攻撃』により、お客様のものを含む一部の顧客パスワードが漏えいしたことを確認しました。この攻撃経路は封じ込めと修復を完了しています」

「機微かつ緊急性の高い情報であることから、お客様にはパスワードのリセットをお願いしています」

ユーザーはアカウントからロックアウトされ、Chainalysisの標準ログインページでパスワードをリセットする必要がありました。ほぼ同じ時期に、同社は「念のため」としてReactor、Data Solutions、Chain(ベータ版)の3製品を停止しました。さらに「異常なアクティビティが確認されたため」、KYT(ユーザーインターフェースとAPI)、その他のアドレススクリーニング製品、ログインページも停止しています。

同社は、アカウントへのアクセスに追加の保護措置を求める方針です。全ユーザーにパスワードをリセットさせ、必要に応じてAPIキーをローテーションさせることも含まれます。

Chainalysisは現在、KYTとAddress Screeningへのアクセスを部分的に復旧し始めています。同社は「慎重に進め」、各段階を監視しているため、顧客は「今後数時間のうちに」アクセスを回復できる見込みだと説明しました。早期にアクセスを回復したいユーザーは、信頼できるIPアドレスをメールで送り、認証情報をリセットする準備をするよう案内されています。

攻撃者からの声明は(今のところ)なし

同社は、システムの堅牢化とReactorおよびData Solutionsへのアクセス復旧に向けて、今も「昼夜を問わず」作業を続けているといいます。Chainalysisは「このインシデントでご迷惑をおかけしていることを認識しており、サービスを安全に復旧させる間、引き続きご辛抱とご協力をいただけることに感謝します」と述べています。

Chainalysisはブロックチェーン分析企業で、政府、法執行機関、その他の企業が暗号資産の取引を追跡・調査するために利用しています。

警察は同社のツールを使って、盗まれた資金の追跡、不正行為の特定、暗号資産関連の数多くの犯罪の捜査を行ってきました。当局や企業が、誰がどこで暗号資産を動かしているのかを把握するためのインテリジェンス基盤の多くを提供しており、暗号資産のサイバーセキュリティにおいてかなり重要な組織と見なされています。

現時点では、今回の攻撃が恐喝の試みにつながるかどうかは分かっていません。犯行声明を出した攻撃者はおらず、盗まれたデータもダークウェブ上にはまだ現れていません。Chainalysisも、攻撃者から連絡があったことや、誰かに接触を試みたことには触れていません。




翻訳元: https://www.techradar.com/pro/security/chainalysis-admits-all-users-affected-in-major-data-breach-names-usernames-password-hashes-and-live-tokens-all-exposed

本記事は techradar.com の記事を翻訳・要約したものです。