偽の「Claude Code」インストーラー、Google広告経由でmacOS向け情報窃取マルウェア「MacSync」を配布

「MacにClaude Codeをインストールする方法」を検索するmacOSユーザーを狙った、非常に巧妙なマルバタイジング(不正広告)キャンペーンが確認されています。ソフトウェアの脆弱性を突くのではなく、正規のインフラを悪用した信頼度の高いワークフローを通じて、情報窃取マルウェア「MacSync」を配布する手口です。

ハッキング&クラッキング

今回の攻撃は、Google Adsやclaude.aiといった正規プラットフォームを武器化し、ユーザーの通常の警戒心をすり抜けようとする「信頼ベースの侵害」への傾向の高まりを浮き彫りにしています。

広告のリンク先は本物のclaude.aiドメインです。正しいブランド表示と、Anthropicの公式インストールドキュメントに並んで表示されることで、正当性がより強固に見える仕組みになっています。

しかし、この不正広告は実際にはユーザーを「Apple Support」を騙るインストールガイドを装ったclaude.ai/shareページへとリダイレクトします。実在するドメインと認知度の高いブランドの両方を利用し、幾重にも信頼の錯覚を作り出しているのです。

従来のフィッシングとは異なり、このランディングページは偽装されたものではありません。攻撃者が内容を制御した、正規のClaude共有リンクそのものです。

ガイド内には、Base64エンコードとシェルコマンド置換を利用して実際の挙動を隠す、改ざんされたインストールコマンドが埋め込まれています。

このコマンド構造は、curlを実行する前に隠された文字列を密かにデコードする仕組みになっており、ユーザーが軽く確認しただけでは実際のダウンロード先を見抜けないようになっています。

curlの「-k」フラグの使用はTLS証明書の検証を無効化するもので、悪意を示すさらなる兆候といえます。この手法により、コマンドは一見無害に見えながら、実行されるまで重要な痕跡を隠し続けます。

インフラの分析から、hybridcustomhomes[.]comがより大規模なC2(コマンド&コントロール)エコシステムの一部として機能していることが判明しています。

/dynamic?txd=といったエンドポイントはビーコン通信のチャネルとして機能し、/gateは二次的なC2通信を担っています。さらに、Ledger Liveのトロイの木馬化に関連する追加のパスも見つかっており、暗号資産を狙った標的化を示唆しています。

SubStackの研究者らによると、このキャンペーンは「Claude Code Mac」とラベル付けされたスポンサー付きGoogle広告から始まり、オーガニック検索結果の上部に目立つ形で表示されるとのことです。

このドメイン自体は、悪用のために再利用された「経年ドメイン」であり、レピュテーションベースの検知を回避するために近年好まれている手法です。

houstongaragedoorinstallers[.]comやmansfieldpediatrics[.]comを含む類似ドメインも同じ命名規則とインフラパターンに従っており、拡張性のある展開モデルであることがうかがえます。

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同一のGoogle AdsキャンペーンIDに紐づく複数のclaude.ai/share URLが確認されており、個々の誘導ページが削除されても攻撃を継続できるよう冗長性を持たせた設計であることがうかがえます。

偽のClaude Codeインストーラー

CrowdStrike Intelligenceとの相関分析により、今回の活動が既知のMacSyncキャンペーンと一致することが確認されています。ペイロードのハッシュ値や、Cloudflareを経由したIPアドレス104.21.40[.]24および172.67.174[.]150も一致しています。

MacSync自体は、認証情報とセッションの窃取に特化した影響力の大きいmacOS向け情報窃取マルウェアです。macOSのKeychainデータ、ブラウザのCookie、SSHキー、クラウドの認証情報、Kubernetesの設定ファイル、開発者用トークンなどを標的にします。

データ管理

また、Telegramのセッションデータも抽出するほか、80種類以上の暗号資産ウォレットからの情報窃取にも対応しています。

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注目すべきは、Ledger Liveアプリケーションをトロイの木馬化する機能を備えている点です。これにより、初期感染を除去した後も長期にわたって侵害状態が続く可能性があります。

永続化は、~/Library/LaunchAgents/com.google.keystone.agent.plistに配置され、Google Keystoneアップデーターを装ったLaunchAgentを介して実現されます。また、一時ディレクトリにはステージング用のアーティファクトも確認されています。

このキャンペーンの巧妙さは、標準的なセキュリティチェックを通過できてしまう点にあります。ドメインは正規のものであり、インターフェースも本物、ワークフローも通常の開発者の行動を模しているためです。

重要な接続先がエンコードされているため、手作業でコマンドを確認しても見抜くことができません。

これは、特に攻撃者が信頼されたプラットフォームを配布経路として利用する場合、ドメイン検証だけではもはや不十分であることを示しています。

今回の事案は、難読化されたコマンドのデコードや、実行前にすべての外部接続先を検証するといった、より踏み込んだ検証手法の必要性を浮き彫りにしています。

攻撃者が正規のエコシステム内でソーシャルエンジニアリングの手法を洗練させ続ける中、セキュリティ意識も表面的な指標にとどまらず、行動分析や文脈分析まで踏み込んで進化させていく必要があります。

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翻訳元: https://gbhackers.com/fake-claude-code-installer-3/

ソース: gbhackers.com