- Geekomがソフトウェアドライバにマルウェアが含まれていたことを認めた
- レガシーページ上のLANドライバがAsruexバックドアをホストしていた
- このマルウェアはキー入力の追跡、パスワードの窃取、データの傍受が可能
ハードウェアメーカーのGeekomは、複数のミニPCシリーズ向けネットワークドライバにAsruexバックドアマルウェアが混入していたことを認め、ユーザーがリスクにさらされていた可能性があると発表しました。
問題となったのは、GeekomのA7、A8、AE7、AE8、AX7 Pro、AX8 Proといったミニ PCシリーズ向けLANドライバです。この悪質なパッケージは管理者権限を持ち、キー入力の内容をすべて監視できるほか、データを盗み出し、さらにはマシンからパスワードを抜き取ることさえ可能でした。このマルウェアはコマンド&コントロール(C2)ネットワークにも接続し、ハッカーとの間で情報のやり取りを行います。
Geekomは謝罪の意を表明し、問題のソフトウェアパッケージを削除しましたが、もし前述のシリーズに該当するGeekomミニPCをお使いで、当該LANドライバをインストールしてしまった場合は、念のためフルスキャンでウイルスチェックを行い、初期化してリセットすることを強くお勧めします。
Geekom、マルウェア入りLANドライバを提供していた
Videocardzが最初にこの問題を報じました。LANドライバ内に悪質な実行ファイルが含まれていることを発見したというReddit利用者の報告を調査した結果です。
Videocardzはその後、FileScan.IO、MetaDefender VirusTotal、YARAifyを用いて独自に検証を行い、いずれのアンチウイルスエンジンでもこの実行ファイルが悪質なものとして検出されました。
この悪質なファイルに関するGeekomの声明によると、当該ドライバは「通常のサポートナビゲーションからはすでにアクセスできなくなっていたレガシーページ」にホストされていたものの、検索エンジンにはインデックスされたままになっていたとのことです。
そのため、ユーザーがGoogleでLANドライバを検索すると、悪質なファイルが検索結果に表示される状態になっていました。私は常々、ドライバやその他のソフトウェアは公式の配布元からインストールし、Googleの検索結果に頼らないよう推奨しています。ハッカーがSEOポイズニングやプロモーション枠の悪用といった手口で、怪しいソフトウェアを表示させる場合があるためです。ただし今回のケースでは、そのレガシーページ自体は正規のものでした。
Geekomは、いずれのミニPCシリーズにもこの悪質なドライバがプリインストールされた状態で出荷されたことはないと確認しています。したがって、レガシーページから直接この悪質なソフトウェアをダウンロードしていない限りは、問題ない可能性が高いでしょう。とはいえ、念のためWindows Defenderでスキャンを実行することをお勧めします。
お使いのミニPCに悪質なドライバが含まれていないことを確実にするには、Windowsを完全に初期化してリセットし、Microsoftの公式ページから直接新しいWindowsイメージをインストールしてください。今後は、メーカーの公式サポートページからのみソフトウェアやドライバをインストールするようにしましょう。