AIがサイバーセキュリティ職を侵食、若手にもベテランにも影響

BarracudaのCybersecurity Skills Gap Reportによると、企業はAIの導入に伴ってサイバーセキュリティ職を削減しています。その一方で、脅威への対処に必要な専門知識の不足も訴えています。

回答者の56%が、AIに関連した人員削減を経験しています。その内訳は、エントリーレベルの職と上位職でほぼ同じ割合でした。

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セキュリティ部門の人員数はAIの影響を受けましたか?(出典: Barracuda)

AIで変わるセキュリティ担当者の仕事

AIと自動化は、今後1年で、定型的な分析や関連するセキュリティイベントの関連付け、対応策の提案をこれまで以上に担うと見込まれています。セキュリティ担当者は、検知が難しい攻撃の調査やAIによる分析結果の確認、インシデント発生時の意思決定に、いっそう注力することになります。

長期的なセキュリティ上の優先事項の設定や、経営層へのリスク説明も担当者の役割です。自動化ツールを監督するには、提案の根拠となる証拠を評価し、提案された対応が適切かどうかを判断する必要があります。

セキュリティの仕事には、技術的な知識に加え、判断力、コミュニケーション能力、ビジネスへの理解が求められます。チームには、脅威が自組織にどう影響するかを理解し、インシデント中にとった行動の結果を見極める力が必要です。

スキル不足がチームの重荷に

ほぼすべての回答者が、サイバーセキュリティのスキル不足を報告しました。最も多かったのはAI関連リスクの分野で、次いでアイデンティティとフィッシングの脅威が続きました。半数は、人員や予算が増えないまま、拡大するデジタル事業を支えるよう求められていると答えています。

BarracudaのSVP兼CIOであるSiroui Mushegian氏は、次のように述べています。

「調査結果からは、AIの影響によってサイバーセキュリティの状況が変化するスピードが、多くのセキュリティチームが必要なスキルや可視性、ガバナンスを築くスピードを上回っていることが分かります」

「企業は、AIと自動化の力を、人間の専門知識や判断力、可視性と組み合わせて、セキュリティチームを再編する必要があります。次世代のサイバーセキュリティ人材にこうした重要なスキルを育み、新たな育成の道筋と実地経験を積む機会をつくらなければなりません」

インシデント対応で人が担う責任

回答者の69%が、AIや自動化と人間による調査・意思決定を組み合わせたインシデント対応体制を採用していました。状況の把握、判断、最終的な決定の責任は、引き続き人が担っています。www.barracuda.com

AIが生成した分析結果の確認は、セキュリティ担当者の仕事の中で比重を増しています。チームには、根拠を理解し、提案の信頼性を評価し、事業運営への影響を考える力が求められます。インシデントを指揮する役割には、対応の調整と、重要なサービスの稼働維持も含まれます。

エントリーレベルの変化がキャリア形成に影響

エントリーレベルの業務や職をなくせば、経験を積む機会が限られかねません。企業は、将来の調査担当者やインシデント指揮者、セキュリティ上の意思決定者を育てるための、別の育成ルートを用意する必要があります。

上級の担当者には、AIリテラシー、アイデンティティに関する専門知識、コミュニケーション力に加え、ガバナンスや組織のリスクに関する知識を身につけることが期待されています。

報告書は、検知、対応、復旧、準備の各分野でスキルへの投資を進めるよう提言しています。あわせて、自動化されたシステムと、それを監督する人の責任を明確に定めるよう求めています。

翻訳元: https://www.helpnetsecurity.com/2026/10/23/barracuda-cybersecurity-career-development-report/

本記事は helpnetsecurity.com の記事を翻訳・要約したものです。