米政権の中枢にあるデバイス上で、住宅用プロキシソフトウェアが稼働している兆候が見つかりました。
住宅用プロキシ(レジデンシャルプロキシ)は、攻撃者がインターネット通信の本当の発信元を隠すために使うことが多い手段です。そのひとつが、ホワイトハウスに入り込んでいるとみられることが明らかになりました。
Layer3 Intelが匿名化されたネットワーク活動の脅威を監視するために立ち上げたResidential Proxy Observatoryは、特定のネットワーク「AS2650」でプロキシの出口(エグジット)活動を確認しました。このネットワークは米国大統領府に登録されており、ホワイトハウスから運用されています。
住宅用プロキシは、主に家庭や個人のデバイス上で動作することからこう呼ばれます。通信を迂回させ、別のIPアドレスから発信されたように見せかけることで、通信の本当の発信元を隠します。米国の厳重に保護されたワークスペースのひとつでこうした活動が見つかったことは懸念されますが、住宅用プロキシが企業内に広く存在することを明らかにしたInfobloxの最近の調査とも一致しています。
住宅用プロキシは、それ自体が違法というわけではありません。しかし攻撃者は、サービス拒否(DoS)攻撃やマルウェアの配布など、明らかに違法な行為に悪用することがあります。
Residential Proxy Observatoryは、地球上でもとりわけ辺境にあるセントヘレナ島でも、住宅用プロキシの活動の痕跡を確認しています。インターネット上の干渉から逃れられる場所は、地球上のどこにもないのが実情です。