Acronisのバックアップ・リカバリ製品であるcPanel、WebHost Manager(WHM)、Plesk向けバックアップ拡張機能に影響を及ぼすLinux権限昇格の脆弱性(CVE-2026-87886)が、攻撃者に悪用されていると同社が警告しています。

Acronisは火曜日に公開したセキュリティアドバイザリの中で、「この脆弱性の悪用が、cPanel & WHM向けAcronis Backupプラグインの導入環境に対する限定的な標的型攻撃において野生下で検出されています」と述べています。
現時点では、Plesk環境における実際の悪用の兆候は確認されていません。
バックアッププラグインの役割
Acronisはサイバーセキュリティおよびデータ保護技術を手がける企業で、Webホスティングプロバイダーやマネージドサービスプロバイダーの間で広く利用されています。同社のプラットフォームを使えば、これらの事業者は自社ブランドのもとで顧客にバックアップとセキュリティのサービスを提供できます。
Acronisのバックアップアドオンは、グラフィカルインターフェースを通じてWebサーバーやWebサイトの管理を容易にするコントロールパネルプラットフォームであるcPanel & WHMおよびPleskと、Acronisのクラウドインフラを連携させるものです。これにより管理者は、サイトやデータベース、メールボックスなどのバックアップおよび復旧を行うことができます。
対応すべきこと
CVE-2026-87886は、安全でないファイルパーミッションに起因する脆弱性で、認証済みの攻撃者がユーザーの操作を一切必要とせずにローカルでの権限昇格を達成できてしまいます。
この脆弱性のCVSS文字列は、低い複雑度の攻撃で悪用可能であることを示しています。つまり、攻撃者の制御が及ばない特別な条件や状況を必要とせずに攻撃が成功するということです。
Acronisは先週、脆弱性のあるバックアッププラグイン向けにセキュリティアップデートを公開しましたが、野生下での攻撃の詳細についてはまだ明らかにしていません。そのため、攻撃者が脆弱なLinuxサーバー上で権限を昇格させた後、具体的に何を行っているのかは現時点では分かっていません。
Acronisは管理者に対し、以下を直ちにインストールするよう勧告しています。
- cPanel & WHM向けAcronis Backupプラグイン バージョン1.9.3 HF3
- Plesk向けAcronis Backup拡張機能 バージョン1.8.11