AppGate、OT向けにライブ監視とセッション強制終了の管理機能を提供

AppGateは、運用技術(OT)向けのゼロトラスト製品を拡充し、「Session Governance」機能を追加しました。重要インフラ事業者がサードパーティによるアクセスのリスクを低減し、コンプライアンス監査を簡素化し、運用の稼働を守るための機能です。今回の拡充は、AppGateが2026年3月に発表した「ZTNA for OT」を土台としています。初回リリースのAppGate ZTNA for OTは、重要システムに「誰が」アクセスできるかを制御するものでした。今回のリリースでは、各セッションの中で「何が行われるか」を管理できるようになります。承認された範囲を逸脱する操作があった場合には、監督者が最終的に判断を下せます。

AppGate Session Governanceが提供する機能は次のとおりです。

  • セッションの録画
  • セッションのライブ監視
  • 監督者によるセッションの強制終了
  • 認証情報のボールト保管と注入

今回のリリースでは、組織が既に利用しているOT資産インベントリ・プラットフォームの資産コンテキストを、アクセスポリシーに活用できるようになりました。

重要インフラ事業者は、プラント、電力網、各種施設を稼働させ続けるために、従業員、請負業者、ベンダー、相手先ブランド製造業者(OEM)に頼っています。こうした作業の多くはリモートで行われ、接続の1つ1つが事業リスクを抱えています。侵害されたベンダーの認証情報が、物理プロセスへの侵入経路になりかねません。予期せぬ中断は、生産の停止や電力・水道サービスの混乱、患者のケアへの影響を招く恐れがあります。監査人や規制当局も、事業者に対し、重要システムに誰がアクセスしたかだけでなく、接続後に何を行ったかを示すよう求めています。

多くのOTセキュリティツールは異常なアクティビティを検知できますが、事業者には対応を統制する手段が残されていません。かといって完全自動の修復は、別のリスクを生みます。誤った操作が1つあるだけで、物理プロセスが止まりかねないためです。AppGate ZTNA for OTは、このギャップを埋めます。リモートアクセスのあらゆる段階、つまり誰が接続できるか、接続後に何ができるか、承認範囲を逸脱した場合に監督者がどう対応するかを事業者が管理できるようにし、判断のプロセスには常に人が関与します。

AppGateのCEOであるLeo Taddeo氏は、次のように述べています。「OT環境へのリモートセッションは、そのすべてが事業上の判断であり、事業者はそのように統制する必要があります。AppGate ZTNA for OTを使えば、組織は、誰が重要システムに到達できるか、セッション中に何ができるか、承認範囲を逸脱した場合に監督者がどう対応するかを管理できます。事業者は、こうした環境に欠かせない稼働の継続性、安全性、人間の判断を維持しながら、サードパーティのリスクを減らし、コンプライアンスを証明できます」

AppGate ZTNA for OTは、既に導入されている監視ツールやエンジニアリングツールと連携して動作します。そのため事業者は、既存の投資を置き換えることなく、ガバナンスを強化できます。今回のリリースでは、組織が既に利用しているOT資産インベントリ・プラットフォームから、資産インベントリと資産グループを取り込み、アクセスポリシーの入力として使う機能も加わりました。これにより、権限は固定のアドレスリストではなく、資産のコンテキストに沿って付与されます。セキュリティチームは承認済みアクセスの検証可能な記録を得られ、運用チームは稼働や安全性に影響しうるあらゆる操作の管理権を保持できます。

主なメリットは次のとおりです。

  • 作業を遅らせずにサードパーティのリスクを低減: ベンダーやOEMには、承認された資産、プロトコル、時間帯に限ってアクセスを許可します。ボールトに保管した認証情報はセッション開始時に注入するため、サードパーティが認証情報を目にしたり、保持したり、再利用したりすることはありません。事業者は、追跡と失効の管理が必要だった常設のVPNアカウントを廃止できます。
  • 手作業を減らしてコンプライアンスを証明: フェイルクローズ方式のセッション録画により、管理対象のセッションを最初から最後まで記録します。録画を開始できない場合は、セッション自体が開始されません。Session Governanceを有効にすると、この証跡はIEC 62443、NERC CIP-005のインタラクティブ・リモートアクセス、NIST SP 800-82、サイバーセキュリティ成熟度モデル認証(CMMC)の評価を裏付けます。
  • 人間が制御する対応で稼働と安全性を保護: 監督者はアクティブなセッションをリアルタイムで監視し、リスクの高い操作に介入が必要な場合はセッションを終了できます。物理プロセスを止めかねない自動アクションには頼りません。
  • 侵害された認証情報の影響を封じ込め: 各接続を承認された範囲に限定し、それ以外はすべて不可視にします。盗まれた認証情報や侵害されたエンドポイントを使って、OT環境内を横展開されることはありません。

AppGate ZTNA for OTは、AppGate ZTNAと同じオンプレミスのダイレクトルーティング・アーキテクチャを採用しています。NIAP Common Criteria認証を受け、FIPS検証済みの暗号を備えたプラットフォーム上で動作します。オンプレミスのほか、隔離されたネットワークや切断されたネットワークでも動くため、アクセス制御とガバナンスはクラウドとの往復通信に依存しません。組織はITとOTにまたがる一貫したゼロトラストのアプローチを採用でき、各環境は、それぞれのリスク、性能、可用性の要件に沿って運用されます。

翻訳元: https://www.helpnetsecurity.com/2026/10/20/appgate-session-governance/

本記事は helpnetsecurity.com の記事を翻訳・要約したものです。